武田薬品がドリンク剤を新発売、低価格・健康志向で若年層にアピール、市場縮小打破を目指す
武田薬品工業は6月20日、「アリナミン」シリーズのドリンク剤として新たに「アリナミンゼロ7」を発売する。
カロリー摂取を気にする20~30代を主なターゲット顧客としてとらえ、「糖類ゼロ」を強調。自社開発のビタミンB1誘導体「フルスルチアミン」など7つの有効成分を配合する一方で、メーカー希望小売価格(税込み)を153円に抑えた。
全国展開するテレビ広告では、若者に人気のある俳優の小出恵介さんや女優の川島海荷さんを起用。「元気をもっと飲みやすく」をキャッチフレーズに認知度を高めていく。
ここ数年、ドリンク剤市場は市場の縮小傾向が続いている。その反面、低カロリーや糖類ゼロを標榜している製品の売り上げは伸び続けているという。
武田薬品のユーザー調査でも、「糖分が少ない、無配合であること」を購入時に重視する人の割合が40%にのぼることが判明している。武田薬品は既存の「アリナミン7」とともに、低価格帯でのシェア拡大にも力を入れていく。
武田薬品では、東日本大震災に伴う被災者への支援として、昨年度よりアリナミンの錠剤1錠当たり1円、ドリンク剤1本当たり1円を積み立てたうえで拠出している。「アリナミンゼロ7」も支援の対象品目になる。
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(岡田広行 =東洋経済オンライン)
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