WH社は2012年と2013年に個別事業で1600億円の減損処理を計上しているが、親会社(東芝)の連結決算ではWH社全体では利益(年平均2~3億ドル)が出ているということで減損計上していないそうで、会計上そういうことがあるのだと勉強になった。親子で決算処理が異なる例は珍しくないそうで、同様のケースではソフトバンクが買収した米携帯会社のスプリントがあるようだ。会計上問題がなくても、後ろ向きな開示は難しい。
東芝株主が集団訴訟へ。11月10日、米系格付け会社のムーディーズ・ジャパンは、東芝の格付けをBaa2からBaa3に1段階引き下げている。東芝終値は、18.6円安の295.2円と下げ渋る。日経平均は、100円安の1万9596円と8日ぶり反落。
今から買うならゆうちょ銀行
日本郵政グループ3社の平成28年3月期第2四半期の決算が発表された。日本郵政の通期1株当たり利益予想は、85.20円、同じくゆうちょ銀行は85.34円とほぼ同じであるが、3月期末配当は、日本郵政は23円予想、ゆうちょ銀行は25円予想と、ゆうちょ銀行のほうが2円配当が高いにもかかわらず、株価は日本郵政(1896円)の方がゆうちょ銀行(1785円)より111円も高いのはなぜだろう? 今から買うならゆうちょ銀行だな。
[11月14日(土)] 午前3時、日経225先物は80円安の1万9550円。NYダウは202ドル安の1万7245ドル。NYダウは週間ベースでは、665ドル安と7週間ぶりマイナスとなった。NY原油も40.74ドルと安い。朝起きたら、フランスのパリで同時多発テロのニュースがあり、仏大統領が非常事態を宣言。折角、このところ堅調に上昇してきた日本株式市場だったが、週明けは大幅安を覚悟。株式投資には想定外のこともよく起こる。
[11月16日(月)] 石油元売り首位のJXホールディングス(5020)と東燃ゼネラル石油(5012)が統合交渉、年内合意を目指すと日経1面。昭和シェル石油(5002)と出光興産(5019)との経営統合に対抗してのことか? 原油安が続くとこれから在庫評価損も出て厳しそうだが、原油安が経営統合を後押しした面もあるかも。本日終値、JXホールディングスは19.4円高の482.1円、東燃ゼネラル石油は31円高の1270円。日経平均株価は、パリ同時多発テロの影響もあり、203円安の1万9393円と続落。
[11月17日(火)] 午前3時、日経225先物は190円高の1万9600円と反発、NYダウも237ドル高の1万7483ドルと反発。日経平均は、236円高の1万9630円と昨日の下げを1日で埋めてしまった。
[11月18日(水)] 午前3時、日経225先物は130円高の1万9810円。NYダウは6ドル高の1万7489ドル。東芝課徴金70億円超と過去最高額と日経1面。会計不祥事で証券取引等監視委員会の行政処分ということなのだが、この金額って誰がどのようにして決めているのだろうか? それにしても東芝は、次から次へと悪材料が出てくるな。ドバイ原油、一段と下げて7年ぶり40ドル割れ。日経平均は9時07分、209円高の1万9840円の高値を付けるが、大引けでは18円高の1万9649円と上げ幅縮小。シャープ(6753)が3円安の119円と年初来安値更新。
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