欧米の政策ミスが招いたシリアの悲劇 フランスは歴史の連鎖に報復される

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シリアをめぐる国際社会の動きは、離合集散の振れが大きい「三国志」的な展開だ。軍師・諸葛孔明は、「敵と身方は常ならず」という教訓を残しているが、これからもこの教訓は参照されるはず。欧米が構想や手段、決意がないのに、むやみに中東世界に介入すべきかどうかを含め、シリアとそしてイラクの教訓から、国際社会が学ぶべきことは多い。

(注1)シリアの秘密警察、軍隊のノウハウは、ソ連から導入された。やり方も徹底している。ある日本人留学生の証言。「日本人の友人を招いたら、秘密警察に尾行されて驚いた」
(注2)シリア人は知的レベルが高いと言われるが、その反面、まとまりがない。反体制派もそうした体質と、海外のスポンサーごとに分裂していたことが敗因と言われる。
(注3)シリアの化学兵器解体で米国・ロシアの合意が成立した。
(注4)異教徒を殺害したり、捕虜にした女性を戦利品として分配したりすることなど。

 

内田 通夫 フリージャーナリスト

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うちだ みちお / Michio Uchida

早稲田大学商学部卒。東洋経済新報社入社。『週刊東洋経済』の記者、編集者を歴任。

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