AirTag"だけ"を紛失すると、回収が困難──位置はわかっているのに戻ってくるまで1ヵ月かかった話

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そもそも「その場所に位置情報があるんです」と言われても、遺失物担当の方も困るのだろう。おそらくモノは倉庫のような場所にあって、コールセンターはまったく別の場所だと思われる。あまりしつこく追求して「AirTagとかいうのは面倒だな」と思われても困るので、それ以上粘らずに電話を切った。

位置情報がわかれば回収できるわけではない

過去の経験からしても、位置情報がわかるというだけでは、紛失物を回収するのは難しい。

筆者は以前、AirPods Pro(第2世代)を飛行機の中に置き忘れたことがあるのだが、便名も、座席番号もわかっているのに回収することはできなかった。羽田で飛行機を降りた瞬間にポケットにAirPods Proがないことに気がついたのだが、飛行機はいちど降りると座席には戻らせてくれない。その場で、空港スタッフの方に頼んだのだが、残念ながらAirPods Proはワシントンに向かい、その後しばらくしてニューヨークに移動した。航空会社にはその旨を伝えたのだが、対応はしてくれなかった(ちなみに日系の航空会社ではなかった)。

飛行機の座席に落としたAirPods Proは、ワシントンに渡り、しばらくしてニューヨークに移動したが、回収はできなかった(画像:iPhone「探す」アプリより)

新たにアップルが航空会社との提携を発表したので、このような事態は改善されるかもしれないが、おそらくは何千、何万の遺失物が届くような場所においては「AirTagがこの建物にあるんです」と言われても面倒なだけだろう。

筆者は実験としてAirTagを使った追いかけっこをしたことがあるのだが、都市部だとGPS位置はビルの反射で多少ズレるし、ビルの何階にあるかはわからないので、実際のところAirTagを持っている人の位置を正確に把握することはできなかった。

つまり、仮にAirTagを入れたバッグが盗まれたりした場合でも「このあたり……」というのはわかるが、犯人を特定したりはできないということだ。

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