「世界トップレベルの人材を、なぜ東大は受け入れなかった?」 "数学オリンピック金メダル"受賞者が東大推薦に落ちた理由
その一方で、一般入試で合格した理系の東大生や東大院生からは異なる意見も聞かれました。「理系分野においては、卓越した才能を持った人物、たとえば国際数学オリンピックで金賞経験がある人は合格させるべきではないか」という声です。
確かに、数学の分野で世界トップレベルの実力を証明した人材を、なぜ東京大学が受け入れないのかという疑問は理解できます。そして確かに、理系学部に限って言えば、そうした側面があるというのも頷ける部分があります。対人コミュニケーション能力がそこまで求められないような、一芸に秀でた部分があるなら活躍できるような研究室もあると考えられます。
僕自身の見解としては、数学オリンピック金メダリストのような極めて優秀な受験生は、一般入試でも十分に合格できる学力を持っていると考えられます。そして、東京大学の推薦入試は、一般入試では拾いきれない多様な人材を獲得するための制度であると表明されています。
つまり、推薦入試という入試形態そのものが、彼らの持つ能力と完全にマッチしていなかった可能性があるのではないか、と。
東大推薦入試は変化し続ける制度
東大推薦入試は、決して「実績があれば合格できる」という単純な仕組みではありません。一方で、卓越した才能を持つ人材が不合格になるケースが議論を呼んでいるのも事実です。この制度をどう評価するかは、立場によって意見が分かれるところでしょう。
また面白いのは、東大推薦入試が今も進化し続けている制度だということです。27年度からは新たな学部も推薦入試的な運用で開始することが決まっています。時代とともに求められる人材像も変化し、選考方法も洗練されていくはずです。
今後、この制度がどのように発展し、より多様で優秀な学生を受け入れていくのか。その変化に期待したいと思います。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら