「世界トップレベルの人材を、なぜ東大は受け入れなかった?」 "数学オリンピック金メダル"受賞者が東大推薦に落ちた理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

その一方で、一般入試で合格した理系の東大生や東大院生からは異なる意見も聞かれました。「理系分野においては、卓越した才能を持った人物、たとえば国際数学オリンピックで金賞経験がある人は合格させるべきではないか」という声です。

確かに、数学の分野で世界トップレベルの実力を証明した人材を、なぜ東京大学が受け入れないのかという疑問は理解できます。そして確かに、理系学部に限って言えば、そうした側面があるというのも頷ける部分があります。対人コミュニケーション能力がそこまで求められないような、一芸に秀でた部分があるなら活躍できるような研究室もあると考えられます。

僕自身の見解としては、数学オリンピック金メダリストのような極めて優秀な受験生は、一般入試でも十分に合格できる学力を持っていると考えられます。そして、東京大学の推薦入試は、一般入試では拾いきれない多様な人材を獲得するための制度であると表明されています。

つまり、推薦入試という入試形態そのものが、彼らの持つ能力と完全にマッチしていなかった可能性があるのではないか、と。

東大推薦入試は変化し続ける制度

東大推薦入試は、決して「実績があれば合格できる」という単純な仕組みではありません。一方で、卓越した才能を持つ人材が不合格になるケースが議論を呼んでいるのも事実です。この制度をどう評価するかは、立場によって意見が分かれるところでしょう。

また面白いのは、東大推薦入試が今も進化し続けている制度だということです。27年度からは新たな学部も推薦入試的な運用で開始することが決まっています。時代とともに求められる人材像も変化し、選考方法も洗練されていくはずです。

今後、この制度がどのように発展し、より多様で優秀な学生を受け入れていくのか。その変化に期待したいと思います。

西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事