「世界トップレベルの人材を、なぜ東大は受け入れなかった?」 "数学オリンピック金メダル"受賞者が東大推薦に落ちた理由
しかし、それだけでは合格に至らないのが東大推薦入試です。実績のみを評価しているのではなく、その人との面接を経て見えてきた対人スキルや主体性なども評価の対象になっていると考えられます。この点が東大推薦入試の難しいところだと言えるでしょう。
さて、今回この記事を書くにあたって、実際に過去東大推薦入試に合格した学生に話を聞いてみました。「国際数学オリンピックで金賞経験がある人でも不合格になることについてどう思うか」という質問に対し、次のように答えてくれました。
「東大推薦はアドミッションポリシーや各学部が求める学生像にマッチしているかどうかもかなり大事な要素です。アドミッションポリシーにマッチしていないと判断されたら、たとえ優れた実績があっても不合格になるのも理解できます」
東京大学で学び、社会にどう還元するかのビジョン
東京大学のアドミッションポリシーを見ると、推薦入試では「本学の総合的な教育課程に適応しうる学力」や「中等教育における先進的取組」、そして「グローバル社会の活力の源となる人材」を求めています。
単に一つの分野で突出した能力を持つだけでなく、東京大学で学ぶ意義や、その学びを通じてどのように社会に貢献したいのかという明確なビジョンが求められている入試形態だと言えるでしょう。
ですから、東大推薦では実績や共通テストでおおむね8割以上の得点が求められるとともに、提出書類や面接での評価が重視されます。面接では、受験生がなぜその学部を志望するのか、東京大学で何を学びたいのか、そして将来どのような貢献をしたいのかといった点が深く問われます。
数学の才能だけでなく、東京大学という場でどのように成長し、社会に還元していくかというビジョンが明確でなければ、合格は難しいのです。


















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