「ハイエース」2月に改良も7月に生産停止の真意とは? たび重なる法規対応と「400系」へのフルモデルチェンジの足音

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その一環として、いなべ工場(三重県いなべ市)を商用車専用工場とすることを明らかにした。これにともない、27年度末をめどとして、いなべ工場で生産している「アルファード」「ヴェルファイア」をトヨタの田原工場(愛知県田原市)に移管することでトヨタと合意したという。

トヨタ車体は、将来の物流ビジネスを支える「次世代商用バン」の開発と生産を進めるとしており、その拠点がいなべ工場になる。

現時点で、トヨタの次世代商用バンといえば、「ジャパンモビリティショー2025」に出展された、「ハイエースコンセプト」や「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」がある。

「ハイエース群」として200系も併売か?

筆者が関係者に話を聞いたところ、「KAYOIBAKOは思想だ」との説明を受けた。

トヨタでは近年、「クラウン」と「ランドクルーザー」を「群(ぐん)」と呼び、駆動方式や車体構造を超えたブランド戦略を打ち出している。

そうした群戦略を商用車に広げるのがKAYOIBAKO思想なのだと、筆者は腑に落ちた。

「ジャパンモビリティショー2025」に出展された「ハイエースコンセプト」(筆者撮影)

つまり、ハイエースコンセプトもこの思想の中にある存在であり、構造として見ればガソリン車/ハイブリッド車/プラグインハイブリッド車/EV/カーボンニュートラル燃料などへの対応が可能となる。

アルファード/ヴェルファイアの田原工場移管が2027年度末めどであることから、ハイエースのフルモデルチェンジは2028年度と見るのが妥当だろう。

一方で、トヨタ車体を通じて200系ハイエースやマイクロバスの「コースター」を生産する岐阜車体工業(岐阜県各務原市)での今後の生産体制について、ニュースリリースはない。

筆者所有の「ハイエース」で岐阜車体工場を訪れたときのカット(筆者撮影)

日本での交通事情、住宅事業、また個人事業主や前述のキャンピングカーでの需要などを考えると、現行200系は生産体制を維持する可能性が高いと筆者は見る。つまり、200系と400系の併売である。

そうなれば、200系も「ハイエース群」またはKAYOIBAKO思想の中に組み込まれることになるだろう。いずれにしても、まずは9型の安定した供給が望まれる。

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桃田 健史 ジャーナリスト

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ももた けんじ / Kenji Momota

桐蔭学園中学校・高等学校、東海大学工学部動力機械工学科卒業。
専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、EV等の車両電動化、そして情報通信のテレマティクス。

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