日本のキャンピングカーは、1970年代の初期普及以降に何度かのブームがあり、需要は変動したが、2010年代以降は市場全体が安定的に成長している。
特にコロナ禍では三密が重視され、さらに人々のライフスタイルの多様性が一気に拡大したこともあって、キャンピングカー市場は確固たるものになったと言えるだろう。
ところが、国内キャンピングカーの販売総額は、昨年対比で減少した。理由は、ベース車両の供給不足だ。
代表的なベース車は、キャンピングカー市場の中核にある「バンコン」分野向けのハイエースである。
今回のオープニングセレモニーでも、日本RV協会の荒木賢治会長が、会場内にハイエースの出展数が例年と比べてやや少ない状況を指摘。「早く平常(の状態)に戻してほしい」と、ベース車としてのハイエースの安定供給を自動車産業界に求めた。
キャンピングカーは、自動車メーカーが生産・卸売販売した車両(ベース車)を、キャンピングカービルダーが新車の正規販売店を介して購入して架装するのが一般的だ。
また、正規販売店がキャンピングカーを仕立てるケースも少数だが存在するほか、ステランティスがB2B(事業者間取引)としてフィアット「デュカト」を扱う。
最大の要因はハイエースの「未定」納期
会場内で複数のキャンピングカービルダーに話を聞いたところ、その多くが「ハイエース(ベースのキャンピングカー)の納期は未定」という。
その理由としては、ベース車を扱うトヨタ系販売店から2月発売の一部改良モデルは、販売店向けの振り当て台数がすでに埋まっており、また今年7月目処で生産が一旦終わり、その後の生産開始と納期が未定だからだという。
一旦生産が止まる理由は、「法規対応と聞いている」という声がほとんどだった。
では、近年のハイエースに関するトヨタ側の動きを整理してみよう。


















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