2026年、リベラルは完全に死んだーー中道の歴史的大敗に見る「既得権益の末路」と、チームみらいが躍進した超シンプルな理由

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「既得権益の保身」と国民は受け止めた

この観点からも中道は、自らの首を絞めた。

デゼーリスは、成功するテクノ・ポピュリズムには「腐敗した既得権益vsわれわれ」という図式が必要だと説いている。立民と公明という長年政治の中枢にいたベテラン同士の合流は、有権者の目には「究極の既得権益の保身(選挙互助会)」に映ったことは想像にかたくない。彼らが「改革」を連呼するほど、なぜ今まで改革ができなかったのかという疑問がもたげてくるのだ。

テクノ・ポピュリズムは、自民党にも及んでいる。高市氏は、新聞やテレビなどの既存メディアを軽視し、SNSを通じた国民への直接的な語りかけを重視している。自身を「既存メディアに叩かれる悲劇のリーダー」と演出し、フォロワーを「真実を知る仲間」として団結させた。これは先のリーダー型の典型的な手法である。

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また、高市政権は、短期間に「実績」と「実行力」のある政権イメージを創出し、「強い日本を取り戻したい国民」という旗印を掲げると同時に、内外の敵を最大限利用した。それとは一回りスケールダウンにはなるが、チームみらいが「賢い市民」を想定したのと好対照といえるだろう。

いずれにせよ、テクノ・ポピュリズム的な流れは止められない。紙幅の関係で触れなかった参政党にもその要素がしっかりと入っている。

中道の自壊とリベラルの退潮に見える動きは、今回の選挙が決定的な転換点であったことを反面教師的に照らし出しているといえる。わたしたちの自尊心の揺らぎと生活のゆくえは、かつてないほど新興政党の〝スマート戦略〟と運命を共にしつつある。

【もっと読む】「高齢者を切り捨てている」との批判もあるが…チームみらい「姥捨て政策だ」と批判する人が知らない"現実" では、社会保険料改革を訴えた、チームみらいが躍進した背景について、批評家の真鍋厚氏さんが詳細に解説している。
真鍋 厚 評論家、著述家

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まなべ・あつし / Atsushi Manabe

1979年、奈良県生まれ。大阪芸術大学大学院修士課程修了。出版社に勤める傍ら評論活動を展開。 単著に『テロリスト・ワールド』(現代書館)、『不寛容という不安』(彩流社)。(写真撮影:長谷部ナオキチ)

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