キムタク主演『教場 Requiem』をガチレビュー 「ラストは物議を醸す?」「感涙の一方、消化不良感も」…
映画版2部作では、新たに入学した205期の生徒たちを指導する風間教官が、彼らが抱えるさまざまな秘密や問題に向き合うエピソードが中心になる。
シリーズ1〜2作目と同様、次々と起こる生徒たちの事故や事件をともに乗り越えたり、ときに彼らを切り捨てたりしながら、最後まで脱落せずに残った生徒が卒業を迎えるまでを描く。
今回登場する205期の生徒たちそれぞれが抱える闇もなかなか深い。
例えば、過去に警察の表彰を受けた生徒はそのときのある秘密を隠している。また、一方的な思いを押し付けるストーカー気質の生徒や、ライバルを追い落とすために犯罪を偽装する生徒、格闘技のスペシャリストだがトラウマを抱える生徒、犯罪に巻き込まれた妹を救うために警察官としての一線を超える生徒などがいる。
風間は彼らの人間性を見抜き、冷酷無比に退校を突きつける。彼の指導の厳しさに耐えられず、自ら退校していく者も少なくない。しかし、決して笑顔を見せない彼の言動のすべては、正義に裏打ちされ、人を思う愛情がある。それは結果的に誰かを救うことにつながる。
警察官の適性を厳しく問うと同時に、彼らの人生を見つめる視点があるから、風間は卒業生から慕われる。
ただ、今回の風間教場には、これまでのシリーズ以上に強烈な個性の輩が揃っている印象だ。それは、警察学校はサイコパスの集まりかと思わせられるほど。次から次へとさまざまな問題が発生し、それぞれのエピソードが濃すぎてカロリーが高いから、全体を通した物語はかなり見応えがある。
超豪華な顔ぶれの刑事たちが集結
そんな生徒たちのエピソードと別軸で描かれるのが、風間が背負っている業だ。
これまでに『教場Ⅱ』のラストでは、風間の右目の義眼が捜査中の襲撃によるものであることが明らかになり、『風間公親-教場0-』ではその犯人の正体と、風間とバディを組んだ新人刑事・遠野章宏(北村匠海)が刺されて殉職する惨劇が描かれてきた。
今回の映画版では、これまでのシリーズ同様に205期生徒たちのさまざまなエピソードが描かれながら、2部作を通した縦軸では、風間の右目を奪い、遠野を殺害した犯人を追う捜査の最終局面が映し出される。
その捜査をするのは、風間教場の卒業生たちだ。
『教場』198期卒業生役の大島優子、川口春奈、三浦翔平、味方良介、『教場II』200期卒業生役の濱田岳、福原遥、目黒蓮、『風間公親-教場0-』の風間道場門下生役の赤楚衛二、白石麻衣、染谷将太のほか、裏のバディ役の坂口憲二が集結する。
超豪華な顔ぶれの刑事たちが風間のために捜査をし、犯人を追い詰めていく。そこからは、ふだんは感情を見せない冷酷な風間の人間としての大きさと、人望の厚さを痛感させられる。



















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