ランボルギーニと対極「フェラーリ」のポリシー「Different Ferrari For Different Customer」の意味

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「これが自分のデザインだ、と言えるクルマはフェラーリにはありません。つねに“自分たち”のデザインなのです。私がここにいるのは、自分の作品を自慢するためではなく、チームを代表しているからだと思ってください」

ポルトガルでの試乗会でインタビューに応じてくれたミリテッロ氏(筆者撮影)

このモットーは、つねにクルマづくりに生かされているそうだ。

「私のいるディビジョンでは、フロントエンジンのクルマを手がけていて、ミドエンジンのパイロットカーを担当するディビジョンが、チェントロスティーレにはあります」

繰り返しになるけれど、フロントエンジンのモデルには、今回のアマルフィやローマ・スパイダーにはじまり、プロサングエや12チリンドリ、同スパイダーがある。

SUVのような(フェラーリではそう呼ばないが)スタイリングで話題となった「プロサングエ」(写真:Ferrari)

パイロットカーとは、799台限定のハイブリッドスーパースポーツの「F80」をはじめ、「SF90ストラダーレ」の後継として25年に発表された「849テスタロッサ」や同スパイダー、そしてよりコンパクトで身軽さを身上とした「296GTB」とオープントップの「296GTS」を指す。

「並行して違う仕事をしているわけですが、往々にして交流を持ち、意見を言い合うことで、お互いが仕事(デザイン)をより良いものにしようと努めています」

「押し付け」であってはならない

フェラーリのプロダクトポリシーは、英語でいうと「Different Ferrari For Different Customer」。

ひとつのモデルを押しつけるのではなく、それぞれの使い勝手に合ったモデルが選べるようにしている。

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その延長として、同社初のBEV(バッテリー駆動EV)も登場間近だ。先ごろ、その名称が「ルーチェ」であることと、インテリアの一部写真が公開された。

12気筒を好む昔からのファンも、フェラーリに初めて触れるという層も、同時に満足させるべく、フェラーリはビジネスを進めている。

【写真】エレガント極まるフェラーリ「アマルフィ」の美しいデザインを詳しく見る(29枚)
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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