ランボルギーニと対極「フェラーリ」のポリシー「Different Ferrari For Different Customer」の意味

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「スピードフォーム」とフェラーリが名づけたのが、アマルフィのボディデザインのテーマ。

「アマルフィはかたまり感を強調した、アイコニックとも呼べるローマのボディデザインを踏襲しつつ、それでいて新しさを感じさせるものです」

見どころはというと、突起物や目立ったキャラクターラインのないボディ表面がひとつ。

ヘッドランプやグリルをボディ面と“ツライチ”にしたフロントマスクと、格納式リアスポイラーを持ったリアの曲面を生かすなめらかさ。美しい表面処理にも目がいく。

フロントグリルを目立たないようにしヘッドランプユニットもより薄型にするいっぽう運転支援システムのセンサーを埋め込んでいる(写真:Ferrari)
4灯式のコンビネーションランプはローマで採用したデザインテーマをアレンジ(写真:Ferrari)

プロファイル(側面)のデザインについては、「インターロック」とフェラーリでは表現。

ノーズからフロントフェンダーを含めたかたまりと、後輪まわりのフェンダーのかたまりとが、ドアのところで交差したデザインとなっている。

前後ふたつのマスがしっかり噛み合ったとして、インターロックという英語で表現しているのだろう。

フロント部分とリア部分がともにボリュウム感をもたされたプロポーション(写真:Ferrari)

フロント部分は比較的長く、特に外観上はドアから前輪のホイールハウスまでの間隔が長い。エンジンが前車軸より後ろに積まれた、フロントミドシップであることを強調している。

リアのかたまり感は、変速機と左右輪の差動装置を一体化したトランスアクスル方式の後輪駆動であることと、太いタイヤによるパワー感を演出。

そのふたつが、たしかにちぐはぐにならず、しっかり噛み合って、ひとつのかたまりとなっている。そこがすぐれたデザインだ。

マッスルよりエレガンスと語るデザイナー

「アマルフィで考えたことは、クリーンなデザインでした」

ファロで出合ったフェラーリ・チェントロスティーレ(デザインセンター)のアンドレア・ミリテッロ氏はそう語る。

ピニンファリーナからフィアットのチェントロスティーレを経て、10年にフェラーリに転職。現在はヘッド・オブ・エクステリアデザイン・スポーツカーズなる肩書きを持つ人だ。

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