ガザ地区で最後まで取り残されたイスラエル人人質を奪還したユダヤ人のメンタリティー

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「午後1時、私たちはミンハー(午後の祈り)を捧げていました。すると突然、そこに従軍ラビ(ユダヤ教師)がやって来ました。どこから来たのか知りません。彼は『私がミンハーの祈りを先唱しよう』と言いました。私はどうぞと言い、共に祈りを捧げました。

祈り終わると、彼はこう言いました。『今は午後1時だ。私はあなたに宣言しよう。あなたたちは3時間以内に彼を発見する』。私はラビに言いました。『今のこの状況を見てください。とうてい無理です』

『発見した後、あなたたちは私を祝福することになるだろうから、私はしばらくここにいる』とラビは言い、私たちはしばらく語り合いました。その中で、パラシャット・ハシャブア(ユダヤ教徒が週ごとに読む聖書の箇所)の話になりました。その週の箇所には、ヨセフについての言及があります。

〈モーセはヨセフの骨を携えていた。ヨセフが、「神は必ずあなたがたを顧みられる。その時、私の骨をここから携えて上らなければならない」と言って、イスラエルの人々に固く誓わせたからである。〉(出エジプト記13章19節)

エジプトで死んだヨセフは、自分の骨をイスラエルに携え上るよう遺言していたという内容です。この後、ヨセフは実際にイスラエルの地に葬られました。

午後2時13分、私は遺体発見現場の穴の縁に立っていました。2時40分頃、前述の女性医師がランを特定したのです」

平和協議会は機能するか

26年1月14日、アメリカのウィトコフ特使は停戦の第2段階への移行を宣言した。第1段階の人質解放について、最後まで合意内容を履行しなかったハマスと再び対峙することになる。第2段階の肝はガザ地区の武装解除である。ハマスはこれを明確に拒否している。

今後、ガザ地区の暫定的な統治を監督するためにトランプ大統領が立ち上げた「平和評議会」には20を超える国が参加を表明している。その中にはサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、エジプトなどのアラブ諸国、トルコ、パキスタン、インドネシアといったイスラム教国も含まれている。日本も招待されているが、態度を表明していない。

ガザ地区を武装解除できなければ、ガザ市民の平和が確保されることはない。この機を逃したら、彼の地からテロを根絶する可能性は遠のくだろう。国際社会は、ガザ和平案の行方を固唾を呑んで見守っている。

谷内 意咲 ミルトス代表

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たにうち・いさく

1972年大阪生まれ。1998年ヘブライ大学ヘブライ言語学科、ユダヤ学学科卒。1999年ユダヤ・イスラエル・中東関連の出版社ミルトスに入社、2016年同社代表取締役に就任。ヘブライ語聖書対訳シリーズ編集委員、雑誌「みるとす」編集代表。

著書に『今日からわかる聖書ヘブライ語』『今日から読めるヘブライ語』、訳書に『賢者たちの【聖書】伝説 上・下』『ユダヤジョーク 人生の塩味』(いずれもミルトス編集部編訳)など。

NHKのBS番組「ダークサイドミステリー」の「神秘の古代ミステリー 徹底検証!日本・ユダヤ同祖論」(2023年7月13日放送)に、ヘブライ語の専門家として出演。

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