JR東日本、首都圏で「運行トラブル」なぜ続くのか 山手・京浜東北線停電に続き常磐線で「架線断線」
トラブルの発生自体もさることながら、利用者にとっての不満の種は長時間の運転見合わせだ。とくに多くの人が不安を抱くのは「満員電車の立ち往生」ではないだろうか。
今回の常磐快速線の停電では、駅と駅の間で立ち往生した4本の列車の乗客避難に約2時間半を要した。ラッシュ時の車内に長時間閉じ込められるのは乗客にとって酷だ。JR東日本は1月16日の山手線・京浜東北線停電を受けた対策として「列車からの速やかな降車誘導の実施等について、引き続きレベルアップを図る」としているが、トラブル発生時は立ち往生した列車から極力早く乗客を降ろすことも、復旧作業を急ぐのと同様に乗客の安全の観点からは重要だろう。
気になるのはワンマン運転列車の場合だ。常磐線も快速は車掌が乗務しているが、各駅停車は25年春からワンマン運転を実施している。同社によると今回の避難誘導は「担当乗務員のほかに、現地に駆け付けた駅社員、設備社員や、車内に乗り合わせたJR社員が協力して実施した」といい、避難誘導に対応するのは乗務員だけではない。
とはいえ、今後ワンマン運転の路線が首都圏でも増える計画の中、万が一の際の避難誘導を迅速に行うための対策や、利用者に不安を与えない説明が求められる。
再発防ぎ信頼回復できるか
架線など鉄道の電気設備はデリケートで、切断トラブルは決して少なくはない。ほかの鉄道各社でも架線の断線事故は起きている。ただ、JR東日本は路線網が広大でメンテナンスが必要な箇所も膨大とはいえ、首都圏の路線で電気系統に関連したトラブルが目立つ。トラブルの内容は異なるものの、長時間の運転見合わせがひと月に続けて2回も起きたのは重大といわざるをえない。
国土交通省は2月3日、JR東日本に原因究明と再発防止策の検討を指示した。同社は首都圏の通勤路線だけでなく、25年には東北新幹線と山形新幹線の連結が走行中に外れる事態が2回起こるといったトラブルもあった。発生したトラブルはそれぞれ異なるとはいえ、背景に共通する課題は本当にないのか。同社は経営の最優先事項に「究極の安全」を掲げるだけに、徹底した再発防止策が必要だ。
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