JR東日本、首都圏で「運行トラブル」なぜ続くのか 山手・京浜東北線停電に続き常磐線で「架線断線」

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断線によって通常より大きい電流が流れ、保護装置が作動したことで変電所からの送電が止まり、常磐快速線は上野―金町間が停電。同時に宇都宮線と高崎線も運転を見合わせた。

上野―金町間には5つの変電所があるといい、上野駅構内の架線断線なら同駅付近以外の変電所からは送電できそうにも思える。だが、これらの変電所は「一般の変電所と異なり電気的に接続されている」(JR東日本)ため、すべて停電したという。

断線の影響がなかった宇都宮線と高崎線は午前8時過ぎに運転を再開したものの、常磐快速線はその後も不通が続いた。停電した区間では4本の電車が駅と駅の間で立ち往生。鉄橋上でストップした電車もあった。

これらの電車の乗客は計約7400人にのぼり、最寄り駅などまで徒歩で避難。JR東日本によると避難誘導は午前7時53分に開始したが、午前10時半過ぎまで約2時間半を要した。最終的に架線の断線が復旧し、運転を再開したのは午後1時52分。朝のラッシュ時を含め約7時間にわたって不通が続き、約23万人に影響が出た。

常磐線停電トラブル図解

何らかの理由で「溶断」

架線は何らかの理由で溶断(溶けて断線)したとみられるが、詳細な原因は2月4日の時点では調査中だ。

架線が溶断するトラブルは過去にも各地で起きており、電気的な境目で2本の架線が並ぶ「エアセクション」と呼ばれる、本来電車が止まってはいけない場所で停車してしまったために通常より大きな電流が流れて切れた例がある。

だが、今回の場所はエアセクションではない。また、断線が起きた際に停車していた車両の側には「異常は認められていない」(JR東日本)という。

断線した常磐線の架線(トロリ線)。電車の上で架線が途切れて波打っているのがわかる(写真:JR東日本)
【写真】架線の断線部分をクローズアップしてみると、切れた線の様子がよくわかる
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