SF作品に出てくる銀河帝国では、商取引の際に金利をどう計算しているのか?1日の長さが異なる惑星間での、会計ルールを徹底考察
日付が変われば金利は1日分
地平線から昇った太陽がやがて沈み、また昇って次の朝を迎える──。地球人は太古の昔から、このサイクルを「1日」とカウントしてきました。
かつては「太陽が地球のまわりを1周する」のが1日だと考えられていましたが、いまはもちろん、地球が1回自転するのが1日です。天動説でも地動説でも、地球上での1日の長さは変わりません。
その 「1日」が、会計における最小の時間単位です。どんなに細かく収支を確認する業界でも、「半日ごと」とか「2時間おき」といったスパンで帳簿をつけることはありません。そういう意味で、「1日」が会計にまつわる時間の最小単位なのです。
1日単位で物事を把握するのは人間にとって当たり前なので、ふだんそれについて考えることはないでしょう。しかし会計の時間単位をどう設定するかは、ビジネスのあり方を大きく左右する重要事項です。
極端な話、もし会計の最小時間単位が「1時間」になったら、世の中のビジネスは猛烈にせわしないものになるに違いありません。いちばん問題になるのは「金利」です。
借りたお金に1時間単位で利子がついたら、じつに落ち着きません。ただでさえ多くのビジネスパーソンができるだけコストを削るために日夜奮闘しているわけですが、「1時間でも早く返さなくては」となったら、精神的なプレッシャーは相当なものになるでしょう。
通常、金利のパーセンテージは「年利」の形で表現されることが多いのですが、実際の計算は「日割り」で行なわれます。あくまでも1日が最小単位なので、借りてから返すまでの時間の長さが同じでも、利子は必ずしも同じではありません。
たとえば午前9時に借りたお金を同じ日の午後5時に返すと、1日経っていないので、(個別の契約内容によりますが)ふつうは利子がつきません。
ところが、午後9時に借りたお金を翌日の朝5時に返すと、借りた時間は同じ8時間なのに、日付をまたいでいるので1日分の利子がつくことになります。
あまり現実的な話ではありませんが、午後11時59分に借りたお金をたった2分後の午前0時1分に返済しても、1日分の利子が発生するわけです。



















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