勝つのは"女神"か"学会"か? 自民党「300議席超をうかがう勢い」でも消せぬ《公明重点区》猛烈な逆風への不安

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創価大学や東京富士美術館がある八王子市は創価学会の一大地盤で、集まった人の多くは創価学会関係者だろう。細貝氏の応援のために山口那津男元公明党代表が街宣車に登ると、「待ってました!」と黄色い声が飛んだ。

山口氏はこの日、JR立川駅前でも同党の鈴木烈氏の応援演説を行い、多数の聴衆を集めたが、八王子での演説にはさらに熱が入っていた。2022年には旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係が暴露され、24年の衆院選では2728万円の裏金のために党の公認を得られなかった、自民党の萩生田光一氏の地盤だからだ。

東京24区
東京24区からは5人の候補者が立候補している(写真:時事)

24年の衆院選で萩生田氏は公明票の一部を得て立憲民主党の有田芳生氏を7533票差で下したが、今回の衆院選では公明党は中道改革連合となり、しかも東京24区は「公明重点区」に指定された。公明票が萩生田氏に投じられることは、これでまずなくなった。

それでも萩生田氏には「切り札」が残っていた。1月29日に開かれた決起大会には安倍昭恵夫人が駆けつけ、「主人もどこかで応援していると思います」と前回の衆院選と同じ言葉で萩生田支持を訴えた。

高市首相に近いジャーナリストの櫻井よしこ氏もマイクを握り、「高市さんを勝たせるためには萩生田さんの力がいるんです」と力を込めた。それらを聞きながら萩生田氏は、目に涙をにじませた。

自民党の命運を握る「3人の女神」

「安倍昭恵」と「高市早苗」は、いわば自民党の2大キラーコンテンツだ。高市首相は自民党の顔として全国を駆け巡り、昭恵夫人は故・安倍晋三元首相と関係の深かった候補を中心に応援に回っている。さながら“勝利の女神”といったところか。

しかもこれに、機を見るに敏で知られる東京都の小池百合子知事が加わった。小池知事は2月1日午後、東京20区の木原誠二元官房副長官の演説会に岸田文雄元首相とともに参加して檄を飛ばし、18区の福田かおる氏や30区の長島昭久元首相補佐官の応援にも駆けつけた。

小池知事は24年の衆院選でも、木原氏や長島氏を応援した。そもそも都議会では自民党も公明党も重要なパートナーで、小池知事は24年の衆院選では埼玉14区に出馬した公明党の石井啓一代表(当時)の応援にも駆けつけている。

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