盛り上がる《名作のリバイバル上映》が、映画界にとって「両刃の剣」なワケ "三方よしコンテンツ"だが、負の側面もある
リバイバル上映は、作品単体の周年記念やパッケージ(ブルーレイ、DVD)発売タイミングなどのほか、いくつかの作品を集める特集上映などで企画されることが多い。
その多くが1〜2週間ほどの期間限定上映になるが、前述の『もののけ姫』のように週末映画ランキングで新作を抑えて上位にランクインすることも少なくない。
なかでも、ここ最近とくにアニメファンをざわつかせているのが『エヴァンゲリオン』シリーズ30周年記念リバイバル上映だ。
「月1 エヴァ EVANGELION 30th MOVIE Fest.2025-2026」(月1エヴァ)と題し、それぞれ1週間の期間限定で、25年10月10日に『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』、10月24日に『新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に』、11月14日に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、12月12日に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、26年1月9日に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』、最後に2月13日から『シン・エヴァンゲリオン劇場版』と、6作品を順にリバイバル上映してきている。
これまでに上映されている5作は、すべて週末映画ランキングTOP10にランクイン(公開順に10位、5位、7位、7位、6位)。その人気ぶりと名作タイトルの動員力の大きさを改めて示した。
ほかにも、名作と呼ばれるタイトルでは、25年10月31日には押井守監督のSFアニメ『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の劇場公開30周年を記念した4Kリマスター版が2週間限定でリバイバル上映された。
実写映画化が発表されている劇場アニメ『ルックバック』は、パッケージ発売にあわせて今年1月16日に期間限定リバイバル上映されている。
リバイバル上映が盛り上がる“3つの理由”
こうしたリバイバル上映が盛り上がる背景には3つの理由がある。
まずもっとも大きい要因が、ファンサービスだ。前述の『エヴァ』や『涼宮ハルヒ』、『攻殻機動隊』などもそうだが、往年のファンの間には、過去の作品を映画館の大スクリーンで鑑賞したいというニーズがある。それに応える、周年記念のタイミングで限定グッズなどを付けるリバイバル上映は、コアファンと作品のエンゲージメントを強めるイベントとして定着している。
同時にそれは、新規ファンへのアプローチにもなる。リアルタイムで観ていない若い世代のファンや、タイトルだけは知っているというようなライト層にとって、伝説の作品のリバイバル上映は興味深いイベントになり、そこから新たな層の取り込みを狙える。



















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