中国シャオミのEVで新たに2件の車両火災。責任の所在不明でも株価は一段安、4カ月で「11兆円」の時価総額消失

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自動車事業に進出したシャオミの最初の車種「SU7」の最新モデル。発火事故などにより株価は低迷しているが、自動車の売れ行きは好調だ(同社ウェブサイトより)

中国のスマートフォン大手の小米集団(シャオミ)が2024年3月に新規参入したEV(電気自動車)事業の好調にもかかわらず株価下落が止まらず、市場の信頼回復に躍起になっている。

シャオミは1月20日、中国のSNS上で、前日に発生した2件の同社製EVの車両火災事故を公表した。これを受け同日の香港株式市場ではシャオミ株は前日比2.74%安の35.48香港ドル(約720円)で取引を終えた。

創業者で董事長(会長に相当)兼CEO(最高経営責任者)である雷軍氏は1月3日のライブ配信で、「当社は世論から逃げず、市場の疑問に正面から対応する」と表明。25年3月の事故以来、安全面での不安を指摘する声が出ている同社製EVの信頼回復に向け積極的な情報開示に努める姿勢を示していた。

株価下落により1月20日のシャオミの時価総額は9242億香港ドル(約18兆7000億円)に縮小した。25年9月下旬の新製品発表会以降、同社の株価は下げに歯止めがかからず、この4カ月で時価総額は約5600億香港ドル(約11兆3000億円)減少した。雷軍氏の目指す情報開示による信頼回復が遠いことを示している。

同社の発表によると、1月19日午後、海南省海口市の自動車修理工場でシャオミの乗用車が火災を起こした。午後5時30分に車両が駐車状態に入り、運転手と同乗者は降車した後、午後5時37分、車内で火災が発生した。シャオミによると、車載データが途絶える直前まで動力バッテリーは正常な状態だったという。その後、消防隊により消し止められ、負傷者は出なかった。

トラックとの衝突事故も公表

同日には別の事故も発生した。

1月19日午後4時3分、河南省開封市の藍南高速道路で、シャオミのEV「YU7」が事故に遭い、その後出火した。シャオミの初期調査では、事故発生時、車両は手動運転状態で正常に走行していたが、右側を走行していたトラックが危険な車線変更を行い、雪で滑りやすい路面のため回避しきれず衝突したという。午後4時14分に車載データが途絶える直前まで、動力バッテリーと補助バッテリーはいずれも正常だった。その後、車両は火災に見舞われたが、消防隊によって消火され、負傷者はなかった。

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