「決められない…」結婚式場探しに見る、現代人の"意思決定疲れ"。周りの目よりも「自分らしさが苦痛」になる令和の皮肉
現代は、あらゆる場面で「選ぶこと」が求められる時代だ。しかし、情報の量が増え続けることに負担を感じる人も少なくない。
日本経済新聞社が20〜30代を対象に実施した調査では、約9割が「毎日ニュースを知る必要がある」「できれば毎日必要」と感じている一方、「実際にニュースを読む時間は30分以下」という人が7割を超えていた。ニュースを読むときに感じる負担として「情報が多すぎて取捨選択が大変」という回答が最も多く、選ぶこと自体に疲れてしまう人が少ないことがうかがえる。
こうした「情報疲れ」は、人生の大きな選択にも影響を及ぼし始めている。その一つが、結婚式場探しだ。年始は、帰省や家族への報告をきっかけに結婚式場探しが一気に活発化する時期でもある。結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」のサイト内データ(2025年)によると、年始にかけて式場探しの動きが活発化する傾向が見られる。同サイトの担当者によれば、例年1月は式場探しのトップシーズンにあたるという。
一方で近年、「決められない」「何が正解かわからなくなった」という声が増えている。親や親戚、職場の目を気にする人は以前より減っているというデータがあるにもかかわらず、なぜ結婚式はこれほど“決めづらいイベント”になったのか。背景には、情報と選択肢の爆発的な増加、そして「自分らしさ」の定義を求められる時代の変化がある。
結婚式場探しを入り口に、現代人が直面する“意思決定疲れ”の背景を読み解く。
「決められない」が増えた背景
近年、商品やサービスの選択そのものに「疲れ」を感じる人が増えている。こうした“意思決定疲れ”は、現代人が日常的に直面している課題でもある。
ウエディングパークの調査(※1)では、ブライダルに限らず、商品購入やサービス選択の場面で「選択に迷いを感じている」と回答した人が65%にのぼった。担当者は、「情報やサービスがあふれる中で、どう選択すべきか分からなくなっている人が増えている」と話す。
※1 ウエディングパーク実施 ユーザーアンケート調査(2025年5月実施) 2024年1月~2026年12月に挙式や披露宴を実施した(する)20代~30代女性対象(n=526)
式場探しは、その象徴的な事例だ。特別な一日だからこそ、「間違いない選択」を求める意識が高まる。その結果、決断のハードルはさらに上がっていく。


















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