〈過熱する争奪戦〉 「お~いお茶」や「綾鷹」が相次いで値上げ! その裏側には世界的な「抹茶ブーム」による、茶葉価格の"異変"があった

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JA鹿児島県経済連茶事業部によると、二番茶の平均価格は、25年に1kgあたり1494円と前年の668円から2.2倍に上昇。同様に、三番茶は3倍、四番茶は3.3倍、秋冬番茶は5.8倍の2431円にまで膨れあがった。

本来、茶葉の価格は、最も品質が良い一番茶に高値がつき、二番茶以降は価格が下がる。だが、25年は従来は最も安いはずの秋冬番茶が、一番茶の価格を追い越す前代未聞の事態が起きている。

てん茶への生産切り替えが進む

JA鹿児島県経済連茶事業部は「茶農家が、ブームで需要が増えた抹茶の原料である『てん茶』の生産に切り替えたことで、『煎茶』の供給量が減ってしまっていることが背景にある」と説明する。

最も品質が良いとされる一番茶の「てん茶」。高級抹茶などの原料となる(写真:編集部撮影)

「てん茶」とは、抹茶の原料となる加工済み茶葉のこと。ペットボトル製品や急須でいれるリーフ茶の原料となる「煎茶」とは、栽培方法や加工方法が異なるが、どちらも同じ茶樹から育てたものだ。

茶葉の行き先が抹茶の原料であるてん茶に流れることで、本来、ペットボトル製品などに使われる安価な茶葉(煎茶の二番茶以降や秋冬番茶)が市場に出回らなくなる。結果としてメーカーも原料確保に動き、価格の高騰に拍車がかかっているというわけだ。

今後日本における「お茶」はどうなるのか。茶農家は今回の事態をどのように捉えているのか。浮かび上がる茶農業の課題について触れた詳報版は東洋経済オンライン有料版記事「〈過熱する争奪戦〉世界的な「抹茶ブーム」で、茶葉の価格に異変! 「お~いお茶」や「綾鷹」が相次いで値上げ・・・日本茶の行く末はどうなる?」でご覧いただけます。
生田 隆之介 東洋経済 記者

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いくた りゅうのすけ / Ryunosuke Ikuta

食品・飲料・酒類・たばこ業界を担当。テレビ局記者として長野県、北海道、東京での勤務を経て、2025年10月東洋経済新報社入社。土曜日は娘と遊び、日曜日は社会人サッカーチームの試合で汗を流す生活を送っている。兵庫県出身。

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