死海とペトラ遺跡の国「ヨルダン」で3つの高速道路「デザート/デッド/キングス」を走って文化の多様性を見た

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なお、上記の3つの主要な道路はすべて通行料無料だが、アンマンからサウジアラビアやイラクに通じる40号線は、いわゆる高速道路ではないにもかかわらず、途中に通行料金の徴収ゲートがあった。

40号線に設置されていた料金所(筆者撮影)

通行料は0.85ヨルダン・ディナール(現在のレートで約185円)、ガイドによれば最近設置されたそうだが、なぜ、ここだけで通行料を徴収するのか理由はわからなかった。

ヨルダンは中東の一角を占めてはいるが、石油の産出はなく、まだまだ発展途上にあって、観光が重要な外貨獲得の手段になっている。

また、鉄道の整備がほとんどなされていないため、マイカーが重要な庶民の足である。首都アンマンの朝夕はかなり渋滞がひどく、筆者も巻き込まれた。

首都アンマン近郊の高速道路。英語とアラビア語の道路標識が完備(筆者撮影)

もうひとつの特徴は、乗用車もピックアップトラックなどの業務車においても、日本車の割合が高いことだ。

筆者が日本人だと知った地元の人たちは、口々に「私は三菱に乗っている。妻は日産の小さな車を愛用している。おやじはトヨタだ。どれもいい車だ」などと話しかけてくる。

多様な文化を感じる刺激的な地

道路や自動車を通して接したヨルダンは、世界遺産の魅力だけでなく、車好き、道路好きの人にとっても刺激的な国であった。

なお、ヨルダンは都市間の道路や観光地への道路もきちんと整備されており、標識もアラビア語だけでなく、アルファベットの表示もきちんと出ているので、アンマンの激しい渋滞は避けたいとしても、それ以外の通常の観光ではレンタカーの旅も難しくない印象だ。

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なかなか行く機会のない国ではあるかもしれないが、海外での運転に慣れている人は、自身でハンドルを握ってみると、より現地の雰囲気や活気を感じることができるだろう。

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佐滝 剛弘 城西国際大学教授

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さたき よしひろ / Yoshihiro Sataki

1960年愛知県生まれ。東京大学教養学部教養学科(人文地理)卒業。NHK勤務を経て、高崎経済大学特任教授、京都光華女子大学教授を歴任し、現職。『旅する前の「世界遺産」』(文春新書)、『郵便局を訪ねて1万局』(光文社新書)、『日本のシルクロード――富岡製糸場と絹産業遺産群』(中公新書ラクレ)など。2019年7月に『観光公害』(祥伝社新書)を上梓。

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