授業は活発でもテストの成績が上がらない…学校現場の「学び方の指導」が表面的になっている? 本当に学力がつく「3つの方略」と指導の設計図
「あ、このやり方だと自分には合わないんだ」「このタイプの問題に、この方略は通用しないんだ」という気づきは、失敗して初めて得られるものです。
そう考えると、「手取り足取り教える」授業が、実は「子どもが失敗から学ぶ機会」を奪っている可能性もあります。
だからといって、いきなり子どもに任せるのではありません。Schunk & Zimmerman(2021)は自己調整学習能力の発達段階においては、「観察→模倣→自己制御→自己調整」という4段階があるとしています。各段階では以下のような指導や教師の役割が必要です。
「やりなさい」と指示するだけでなく、「図に描いてみよう」「これまでの学びと似ているところはなかったかな」と声に出して、教師が実演してみます。
子どもが教師の真似をしてやってみたときに、即座にフィードバックをします。
以前のように直接的に教えるのではなく、ヒントを出したり促したりながら、子どもが1人で課題に取り組んでいけるようにしていきます。
学んだことを自己選択・決定していくという段階です。
子どもたちの「脳のスイッチ」を入れよう
一斉授業は、この「観察」と「模倣」を行うのに最適な場です。一斉授業で“武器”の「使い方」と「選び方」を教え、徐々に手放し、最終的に子どもが自分で選べるようにしていくということです。
ぜひ次の授業で、「今日はどんな作戦(方略)で学ぶ?」と問いかけることから始めてみてください。 その一言が、子どもたちの「脳のスイッチ」を入れる合図になります。
単なる「学習環境の調整」や「作業のマネジメント」からの脱却を。子どもたちが自ら学びの舵を取り始める瞬間を、先生方の教室でたくさん生み出されることを願っています。
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