授業は活発でもテストの成績が上がらない…学校現場の「学び方の指導」が表面的になっている? 本当に学力がつく「3つの方略」と指導の設計図
1. 知識を広げて結びつける「精緻化方略」を学ぶ
「精緻化」とは、新しい知識を、既に知っていることと結びつけたり、イメージを膨らませたりして、記憶に残りやすくする方法です。
知識を定着させるためには、丸暗記ではなく「自分ごとの知識」にするプロセスが欠かせません。 例えば、「なぜこの公式になるの?」「なぜこの武将は戦ったの?」と背景にある理由を問いかけたり、「自分の生活に置き換えるとどうなる?」と具体例を考えたりすることです。
授業中に「自分なりの言葉で言い換えてごらん」や「似ていることを探してみよう」と促すことは、子どもたちの頭の中でこの「精緻化方略」のスイッチを押していることに他なりません。
2. 知識を整理して構造化する「体制化方略」を学ぶ
「体制化」とは、バラバラに入ってきた情報をグループ分けしたり、関係性を整理したりして、頭の中をスッキリさせる技法です。
例えば、ベン図で共通点と相違点を整理したり、マトリックス表やマインドマップを使ってキーワード同士を線でつないだりするといった、シンキングツールを使った活動をイメージするとわかりやすいでしょう。また、長い文章を要約してカテゴリーに名前(見出し)をつけるのも立派な体制化です。
先生方が何気なく言っている「大事な言葉を囲もう」「矢印でつないでみよう」という指示は、単なるノートの装飾指導ではありません。子どもたちが情報を構造的に理解するための「体制化方略」を養う、極めて重要な指導です。
ただし、ツールを使って整理するだけで終わるのでは、作業止まりです。そこから「自分の考え」を形成するまで導く必要があります。
3. 自分の理解を点検する「モニタリング方略」を学ぶ
3つ目は、自分の学習がうまくいっているかを客観的にチェックする「モニタリング方略」です。これが抜けていると、学習は単なる「作業」になり、テスト本番で「わかったつもりだったのに……」と後悔することになります。
具体的には、教科書やノートを閉じて「今、何が書いてあった?」と自分に問いかけてみたり、「この問題は自信を持って解けたか?」「どこで迷ったか?」と自分の理解度そのものを判定したりする動きです。「隣の席の子に説明できるかな?」と脳内でシミュレーションするのもいいでしょう。
テストやドリルで「マル付けをして終わり」にせず、「なぜ間違えたのか」「次はどうすればいいか」を一度立ち止まって考えさせること。この「振り返り」こそが、モニタリング方略の第一歩です。
学び方の本質は授業の「形態」にはない
「学び方を学ぶ」とは、例えばこうした3つの方略(精緻化・体制化・モニタリング)を学ぶということ。


















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