「いじめではなく暴行」「どんどんさらせ」などの声もあるが…栃木・県立高校での「いじめ暴行動画」が拡散、「過剰な私刑」に思うこと
投稿された動画では、トイレの中で生徒が別の生徒に対し、殴る蹴るの暴行を加えている様子が収められていた。Xポストでは栃木県立高校の実名とともに、「偏差値F」という文言も添えられている。
このポストは、投稿から1日半で約5.5万リポスト、約20万いいね、約1億インプレッション(表示回数)を記録し、多くのSNSユーザーの目に触れた。
そして1月5日夜には、栃木県警が捜査を始めたと報じられ、1月6日に生徒が加害を認めたと伝えられた。各社報道によると、撮影された事案は、2025年12月に撮影されたものだという。
1月6日には福田富一県知事の新春記者会見で、記者からこの事案についての質問が飛んだ。福田知事は、前日に動画を視聴したとして、「絶句しました。『卑怯(ひきょう)者、弱いものいじめはやめろ』と、まずそう思いました」と怒りを示し、県教育長に1月6日時点で得られる情報を集め、翌日までに記者発表すべきだと指示を出したと説明した。
「どんどんさらせ」SNS上には投稿者を賛美する声も
わずか1、2日で社会問題と化したこともあり、SNS上では発火点となったDEATHDOL NOTEを賛美するような声も少なくない。ネット上では「どんどんさらせ」「いじめではなく暴行ではないか」といった声が確認できる。
たしかに、正規のルートでは表沙汰にならない不祥事事案は少なくなく、今回のようないじめも、影響力のあるアカウントから投稿されないと、日の目を見なかったかもしれない。
しかしながら、安易に好意的に受け止めるのは危険だ。あくまで一次情報だとしても、そこに何らかのバイアスがかかっている可能性は否定できないからだ。
たとえいじめが事実だったとしても、必要以上の社会的制裁を与えてしまうおそれがある。また無関係な人物への風評被害も否定できない。それらを総合的に勘案して、「正義とは何か」を考える必要があるのだ。



















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