【衝撃ビフォー・アフター】実家放置で「固定資産税が最大6倍」の落とし穴 親が元気なうちにしかできない"空き家予防"の決定打

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険しかった母親の表情も穏やかになった。

作業の中間日には「お気に入りの赤いネックレスを身に着けて『これ素敵でしょ』と、笑顔でスタッフに見せてくれたんですよ。その姿は最初の怖かったお母さまとはまったくの別人のようで、メンバーはみんな愛おしく魅了され、すっかりアイドルのような人気者になりました」と笑顔で振り返る。

片づけは家やお互いのことを話せる数少ないチャンス

また、こんな例もある。

近藤チームが向かったのは、東京の3LDKのマンション。そこには80代の女性が1人で暮らし、下の階には娘さん家族が住んでいた。娘さんによると「顔を合わせれば片づけのことですぐに喧嘩になってしまうため、疎遠の状態が続いている」という。

母親は捨てられないだけでなく、足が悪く片づけもままならない状態。そのため掃除ができないうえに窓も開けられず、住環境は悪化する一方だった。ところが近藤チームが母親の心に寄り添い、3つのステップに沿って片づけを進めるうちに様変わりした。母親が自然な形で積極的に不要なモノを処分しだしたのだ。

さらに母親が頑張り、部屋がきれいになっていく様子を見て、娘さんも応援。その結果、もともと仲良しの親戚が集う場所ができ、集まるようになったそうだ。

空き家予防プロジェクト
片づけ前の写真。足の踏み場もない様子が伝わる(写真:一般社団法人ホーム&ライフ協会提供)
空き家予防プロジェクト
片づけ後の写真。きれいに整理され、生活しやすい空間になった(写真:一般社団法人ホーム&ライフ協会提供)

「片づけで人は変わります。親も子どもも孫も、本当に変わるんです」

長いキャリアの中で、片づけによって人が変わる瞬間をたくさん見てきたからこその言葉だろう。やり方さえしっかり理解していれば、親を見送ってからでも実家の片づけは可能だ。しかし、やはり親と一緒に片づけることに大きな意義がある。

「親と子が自然に家やお互いのことを話せる数少ないチャンスですから。片づけを通じて家族の歴史と、親の思いを知ることができるうえ、親に対しての尊厳も感じられるとても貴重な時間なんです。子どもたちが今以上にひとつになれるきっかけも生まれます」

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