内装も、竣工当時のステンレスが今も変わらぬ輝きを放っている。訪れた人が鉄鋼製品の美しさを感じられるようになっているのだ。
入ってまず目に飛び込んでくるのが、カマボコ型に丸くくり抜かれたエントランス天井だ。
金属=硬い、というイメージを裏切るように、鋼板の曲面がどこかあたたかみのある印象を与えてくれる。
ただのオフィスビルではない、ハレの場である会議場・宴会場としての役割をもつ、鉄鋼会館らしいたたずまいである。
当時は最先端、そして今は“渋イイ”。
まさにこの連載を象徴するような建物だ。
人気ドラマのロケ地にも使用されてきた
鉄鋼製品を惜しみなく用いてつくられたこのビルは、完成した当時も大きな話題を呼び、昭和44年に人気ドラマ『ザ・ガードマン』のロケ地としても使われたという。
最先端として生まれ、半世紀以上を経てもなお独自の存在感を放ち続ける……そんな時を超えるかっこよさが、このビルにはある。


















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