【1.6L NA市販エンジンでリッターあたり100馬力超、大衆車ベース高性能ハッチバック】VTECスポーツの金字塔、ホンダ「EG/EKシビック」の功績

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EG型シビック クーペのスタイリング
EG型シビック クーペのスタイリング(写真:本田技研工業)

なかでも、SiR/SiR-Ⅱグレードは、最高出力170PS(MT車の場合)を発生させ、当時のNA(自然吸気)エンジンとしては驚異的なパワーを実現。ライバルのターボエンジン車を凌駕する高性能を誇った。また、パワーだけでなく、優れたシャシー性能なども実現。車両重量1040~1110kgという軽量な車体も相まって、ワインディングロードやサーキットで、上級車種を追いまわせるほどの高い運動性能を誇っていた。

これらの要素により、EG型シビックは多くの走り好きの若者から支持され、現在でも90年代最強のホットハッチのひとつとして語り継がれている。

ちなみに、EG型シビックのボディサイズは、全長4070mm×全幅1695mm×全高1350mm。対して、現行の11代目シビック(FL1型/FL4型)は、全長4560mm×全幅1800mm×全高1415mm。現行は3ナンバーサイズに大型化されているが、EG型はいわゆる5ナンバーサイズの車格で、当時のシビックがいかにコンパクトな車体だったかがよくわかる。

6代目EK型シビック(1995年~2000年)

EK型シビック SiR Ⅱ
EK型シビック SiR Ⅱ(写真:本田技研工業)

EG型シビックの後継として、95年に登場したのが、通称「ミラクルシビック」と呼ばれる6代目のEK型シビックだ。

先代と同様に、ボディタイプには3ドアと4ドアのシビック フェリオ、2ドアのシビック クーペ(アメリカからの輸入車)を用意。加えて、注目なのは、97年にシビック タイプRの初代モデル(EK9型)を新設定したことだ。

シビック タイプRは、身近な大衆車であるシビックをベースに、より走りの楽しさと運動性能を徹底追求した3ドア・FFスポーツモデル。タイプRとしては、ホンダ製スーパーカー「NSX」やインテグラに次ぐ3機種目となる。

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