交通事故死の約3倍!? 「冬の入浴事故」の深刻実態 事故を防ぐ住まいの"知恵" ヒートショックを予防するには? 実は新築でも油断できない…

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(画像:政府広報オンラインより)

専門家によれば、このリスクは年齢や持病にかかわらず、誰の身にも降りかかるものだという。

意識を失うまでいかなくとも、立ちくらみ等は現役世代でも起きている。暑さ寒さに反応して血管が広がったり縮んだりするのは、人間の体が持つ自動的な生理現象だ。どんなに健康に自信があっても、この仕組み自体を意志の力や体力の有無でコントロールできるものではないのである。

冬の暮らしと健康、住まいの「リスク回避策」3選

では、ヒートショック対策だけではなく、冬の住まいを快適にすごすため、どのような対策が有効なのか。ここからは、命と健康を守るために効果的な3つの方法を紹介する。

①「換気口」は寒い日こそ閉めない

まず見直したいのが、換気への誤解だ。寒さを感じると、つい壁にある「24時間換気の給気口」を閉じてしまってはいないだろうか? 冷たい外気が入ってくるのを防ぎたい気持ちはよくわかるが、住環境を守る上ではおすすめできない。気密性の高い現代の住宅において、換気を止めることは、ヒートショックとは別の深刻な健康リスクを招くからだ。

懸念されるのは、空気の停滞による湿気の増加だ。逃げ場を失った湿気は結露となり、カビやダニの温床となる。さらに深刻なのが、室内の二酸化炭素(CO2)濃度の上昇だ。人間は呼吸をするたびにCO2を排出するため、寝室などの閉め切った空間で換気が不足すると、朝方にはCO2濃度が基準値を大きく超えるだろう。「疲れが取れない」「頭が重い」といった不調の原因となることも多い。

寒さを防ぐために換気を止めるのではなく、空気は入れ替えつつ、寒さを感じさせない工夫をするのが正解だ。ベッドの配置を変えるなどで冷気が直接身体に当たらないようにする対策をとってほしい。

②温度差を「見える化」して空気を動かす

次に重要なのが、自分たちの住まいにある「危険な温度差」の把握だ。先にお伝えしたリビングと脱衣所の温度差はもちろん危険だが、注意すべきはそれだけではない。

特に断熱性能が不十分な住宅や、暖かい空気が上階へ逃げやすい3階建て住宅などでは、1階と2階(あるいは3階)の間で10℃近い温度差が生じているケースも珍しくない。

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