タイで開催「日本製中古車両」乗り鉄ツアーの裏側 日本人120人が集結、"鉄道旅の面白さ"を再認識
この日の目的地は、タイ中西部にあるタムクラセー。ミャンマーとの国境に近いこの地への線路は、第2次世界大戦中に旧日本軍が「泰緬鉄道」として建設した区間である。
途中には映画『戦場にかける橋』で知られるクウェー川鉄橋や、木材を組み合わせて作られたタムクラセー桟道橋があり、いずれも観光名所として有名だ。
現在は1日3往復の定期列車が設定されており、週末には観光客向けの臨時列車1往復に加えて今日のような貸し切り列車が走ることもあるが、キハ183系が入ることはめったにない。珍客の来訪に、観光客はもちろん駅員も興味深そうにこちらを見ていた。
14系客車を改造した観光列車も
また、この翌日には同じくバンコクのフアランポーン駅を発車し、タイ最大のダム湖「パーサック・チョンラシットダム」に向かう貸し切り列車も走った。
こちらも我々が企画したもので、使用した車両はかつて北海道で急行「はまなす」として使われていた14系客車だ。
同車はタイで大改造が施され、観光車両「ロイヤルブロッサム」へと生まれ変わっていた。紺色だった車体は深紅に塗りなおされ、車内も木材などを多用した豪華な雰囲気に。ソファが並べられた個室、カフェカウンターを備えたフリースペースも設けられており、日本の観光列車と遜色ない。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら