シロアリに食い潰される家<7項目チェック>、高断熱・高気密ほど被害甚大!阪神・淡路大震災で「全壊率93%」、冬は積雪倒壊の危険も
住宅の基礎部分をかじって被害をもたらすなど、長年「住宅の天敵」として恐れられているシロアリ。寒い時期、虫は冬眠により活動していないと思われがちだが、残念ながらシロアリは真冬もしっかり「営業中」である。被害をどう防げばいいのか。大掃除をする年の瀬を前に、シロアリとの向き合い方を改めて考えたい。
シロアリ被害の全体像
シロアリは日本の住宅に深刻な被害をもたらす害虫だが、多くの人はシロアリ被害を“他人事”のように感じているはずだ。だが、公益財団法人「日本しろあり対策協会」(東京都新宿区)のシロアリ被害実態調査によると、「日本の家屋の約3軒に1軒がシロアリ被害を受けている」というデータもある。しかしシロアリの駆除事業などを手がけるアサンテ(東京都新宿区)によれば、被害を正しく認識している人はわずか1割程度にとどまるという。これは、シロアリ被害が表面から見えにくい場所に発生しているからだ。
では、シロアリ被害はどこに多いのか。シロアリは地中から建物に侵入することが多く、土台や床束、柱などの住宅の下部、基礎部分が被害を受けやすい。柱が浮いてしまったり、傾いたりしてしまったりすると、災害時などに住宅が大きな被害を受けるリスクが格段に高まる。


















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