電通、世界大手に向け「ビッグチャンス」到来

グローバル企業の獲得は進むのか

電通の海外事業の売上総利益はすでに国内を上回っている

名実ともにグローバル大手に名乗りを上げられるか。広告代理店大手の電通が大きなチャンスを迎えている。

同社が発表した2015年12月期(今期は9カ月変則決算)の4~9月期決算は、売上高に当たる収益が前年同期比13.6%増の3739億円、営業利益は同11.8%増の438億円、純利益が同23.8%増の260億円と増収増益だった。

業績の牽引役は海外事業

国内は昨年のサッカーワールドカップの反動があったものの、東京オリンピック・パラリンピック関連のスポンサー収入が好調だった。業種別では食品や外食、交通・レジャーなどが伸長。プロモーション系、デジタル系子会社の業績も良好で、売上総利益は前年同期を1.9%上回った。ただ、貸倒引当金の計上で、セグメント利益(償却費、減損損失など一時的要因を含まない)は前年並みにとどまっている。

業績を牽引するのは海外だ。13日に開催された決算説明会でも海外事業の説明が大半を占めた。今期は新規クライアントの貢献もあり、各地域で実績を伸ばした。海外事業の売上総利益は11.8%増加(為替やM&Aの影響を除く成長率。以下同じ)、セグメント利益は47.7%増の223億円だった。

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