大きなスリーポインテッドスターのロゴと、94個のスリーポインテッドスターがキラキラと輝くグリルがそなわる。それが暗い中で大きく目を惹く。
新開発のプラットフォームの特徴は、多様なパワートレインに対応する設計にある。
ピュアEVは「GLB250+ with EQ Technology」(最高出力200kWと最大トルク335Nm)と「GLB350 4MATIC with EQ Technology」(同260kWと515Nm)の2モデル。
マイルドハイブリッドは「GLB200」(システム最高出力120kW、システム最大トルク250Nm)と「GLB220 4MATIC」(同155kW、380Nm)からなる。
新開発のプラットフォームの目的は、バッテリー駆動のモーターと、ハイブリッドとなる2種類のパワートレインに対応すること。
「with EQ Technology」は前輪駆動の「250+」で最大631kmの一充電あたりの走行距離を誇り、前後にモーターを搭載した「350」では614km(ともに欧州のWLTP基準)。
搭載された駆動用バッテリーの容量は85kWhだ。800ボルトの充電ステーションでは260km走行分の充電が10分で行える。日本ではまだまだむずかしいのが残念だ。
理想的には2.0リッターでも
「200」と「220 4MATIC」に載るマイルドハイブリッドシステムは新開発。1.5リッターエンジンも新設計された。
システムの最大の特徴は、エンジンと8段ツインクラッチ変速機(DCT)を使いながら、ドライブトレインの中にモーターを組み込んだところにある。
新型GLBのボディは、前後に長いルーフを持ち、ボンネット長は抑えめ。サイズと居住性のバランスが考えられている。
「エンジンの排気量を1.5リッターに抑えてコンパクト化を図るとともに、マイルドハイブリッドのモーターはエンジンとギアボックスの間に組み込みました」
メルセデス・ベンツのエンジン開発担当者は、現地でそう解説してくれた。
「パワーのことを考えたら、ハイブリッド車なら排気量が2.0リッターぐらいあれば理想的ですが、それだとフロントが長くなりすぎてしまいます。そこで、ぴったりはまるサイズのエンジンを設計しました」
そのうえで、「メリットはサイズだけではない」と言葉を続ける。


















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