【中国】「日本批判の報道が連日」「国営TV局が高市首相の風刺アニメ作成」 悪化する《対日感情》…現地で見た"実態"とは
上海で大学教授をしている友人は、日中関係の現状について諦念を抱いていた。「高市早苗氏が在任している限り、中日関係の改善は難しいだろう。日本では彼女の支持率は依然として高く、近いうちに辞任する可能性は低い。したがって、両国関係の悪化はまだしばらく続くと思う」
対日感情は一様ではない
現在、多くの中国人の対日感情は厳しい状況にある。しかし訪日経験の有無によって、人々の印象には大きな差があるとも感じている。日本に憧れを抱き、環境や商品を好ましく感じる者も少なくない。
前述のお茶会で出会った40代男性は、私にそっと語った。「私は日本に行ったことがある。日本人はとても礼儀正しく、日本料理も気に入っている。たとえ日本の指導者が中国に不利な発言をしても、日本を完全に否定することはできない」
ある50代男性はこう話した。「高校2年生の娘は、日本のアニメが大好きだ。旅行で日本を訪れたこともあり、卒業後は留学を希望している。私は娘の選択を信じている。1年後には日中関係が改善することを願っている」
日本を訪れた中国人は、料理や医薬品、化粧品に憧れるだけでなく、次第に日本社会や人々の暮らし方にも魅力を感じはじめる。40年前に日中を仕事で行き来していた筆者の父(85歳)は、今でも日本に強い憧れを抱いている。


















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