週末の結婚式場で月10万円稼ぐ「聖歌隊」…聖なる夜に考える「歌って稼ぐ」副業のリアルなやりがい

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クリスマスのイメージ
週末副業の優等生「聖歌隊」の仕事とは? 気になる収入や注意すべき点、やりがいについて解説します(写真:Yukini/PIXTA)
街中にクリスマスソングが流れ、鐘の音が響くクリスマスシーズン。
今回ご紹介するのは、まさにこの季節にぴったりの「聖歌隊」という副業です。
神聖なムード漂う結婚式場のチャペルで、歌を捧げることを「仕事」にし、堅実に収入を得ている人々がいることをご存じでしょうか。
働く人を中心に1000人以上を取材したライターの華井由利奈氏は、新著『月10万円を楽しく稼ぐ ちょいワーク図鑑』で、ちょっとしたスキマ時間にちょうどよく稼げる仕事「ちょいワーク」を図鑑形式で100個紹介しています。
以下では華井氏が、おすすめのちょいワーク「聖歌隊」の意外な高収入の仕組みと、華やかな舞台裏に隠されたシビアな現実について解説します。

幸せの絶頂を演出する「歌のプロ」

聖歌隊と聞くと、クリスマスのミサや教会の礼拝を思い浮かべるかもしれませんが、ビジネスとしておもに需要のある場面は「結婚式場」です。

新郎新婦の門出を祝う挙式において、賛美歌などを歌い、厳かな雰囲気を演出するのがその役割です。

仕事の内容は単に歌うだけにとどまりません。挙式の進行に合わせて、入場時のドレスの裾直しを手伝ったり、退場後のゲストのお見送りをサポートしたりと、式場スタッフの一員としての振る舞いが求められることもあります。

特別な資格は必要ありませんが、音大の卒業生や、学生時代に合唱団に所属していた経験者が多く活躍しており、年齢層としては20代から30代が中心となっています。

この仕事の最大の魅力は、週末に稼働が集中するため、平日は別の仕事をしている人でも副業として取り組みやすい点にあります。

結婚式の8割以上は土日に行われるため、カレンダー通りの休みがある会社員にとっては、スケジュールの調整がしやすい「週末副業」の優等生といえるでしょう。

では、気になる収入面はどうなのでしょうか?

聖歌隊の報酬は、一般的なアルバイトと比較して「高時給」だといえます。

具体的な相場としては、挙式1本あたり5000円程度が目安となります。これだけ聞くと少なく感じるかもしれませんが、結婚式が多いシーズンであれば、1日に3回ほどの挙式を担当することも珍しくありません。

仮に1日3本の挙式に入れば日給は1万5000円。月に7日稼働するだけで、計算上は約10万円の収入になります。

次ページ高収入だが、注意すべき落とし穴も…
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