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『いくら何でももらいすぎ』ウォール街ですら反対する「イーロン・マスクの報酬1兆ドル」が「正しく見える」その理由

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  • 米村 吉隆 オーシーズパートナー株式会社(OOCZ Partner Inc.)代表取締役
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「持続的な企業価値の向上は、経営者の使命」

そう高らかに宣言し、時価総額の業界トップ達成を明確にコミットしているのです。

そんな岡藤CEOの報酬はどうなっているのでしょうか。

(出所)伊藤忠商事「統合報告書2025」

水色の面グラフが伊藤忠商事の時価総額推移、濃い青の折れ線グラフが同社取締役全体の報酬額の推移です。

きっちり連動していることがわかります。企業価値・時価総額を拡大させることにコミットし、それができれば報酬が増え、できなければ減る、そんなシンプルな仕組みというわけです。

当然と言えば当然です。株主の出した資本を元手に企業は事業を展開し、株主が経営者を選任します。株主の期待は企業価値の向上に集約され、実現できる経営者の報酬は大きくなる、それだけです。

そして何より、企業価値の向上は株主だけでなく、顧客や取引先、従業員、債権者、地域社会といったあらゆるステークホルダーを豊かにした結果です。

経営者なら誰でもマスク氏と同じ使命がある

あらためてマスク氏に話を戻します。

150兆円(1兆ドル)の報酬をもらうために、マスク氏は完全自動運転、ロボタクシー、ヒューマノイドロボット、これら今の世の中ではまだ形になってない事業を、圧倒的な規模にすることを掲げています。

つまり、これらの分野において、新たなビジネスを創出し取引先や周辺産業も巻き込んで、人々のライフスタイルを変え、雇用を生み税金を納めることになるわけです。

テスラが目標を達成するときには、圧倒的な数のステークホルダーの人生を豊かにしているとも考えられるわけです。

世の東西を問わず、企業経営者であれば誰もがマスク氏や岡藤氏と基本的には同じ使命を背負っているはずだと私は思います。

「ムーンショット」、という言葉をご存じでしょうか。

かつてのアメリカが掲げ達成した「宇宙船を月に送り込む」目標にならった、とてつもなく壮大なチャレンジを掲げる際に用いられる言葉です。

1兆ドル・150兆円という天文学的な報酬額についての印象論ばかりが先行してしまいますが、マスク氏だけが描きマスク氏しか見えていない「ムーンショット」、私たちも見てみたくなってきませんか?

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