自由求め、新境地へ。壁に直面し、組織へ。ミドル世代のフリーランス増加、「選択」のその先は

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児玉真悠子さん
親子ワーケーションの情報サイトを立ち上げた児玉真悠子さん。自分で企画した親子ワーケーションに長女と一緒に参加。無人島での海水浴を楽しんだ=2022年、徳島県牟岐町(写真:本人提供)

組織から離れ、フリーランスとして働くミドルが増えている。なぜ今、フリーランスなのか。自由や裁量と引き換えに、直面する現実は。

新境地に踏み出した人とギャップを感じ会社員に戻った人、選択の理由と現在地を聞いた。AERA 2025年12月15日号より。

ビジネス系出版社からフリー編集者へ

親子で地方に短期滞在し、働きながら地元の人と交流する親子ワーケーション。その情報を集めたサイト「親子deワーケーション」を運営するのが、児玉真悠子さん(45)だ。

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当記事は、AERA DIGITALの提供記事です

もとはビジネス系出版社の編集者。著者と二人三脚で本を作る仕事にやりがいはあった。だが、急性肝炎で2週間の療養をし、「命を削ってまで働く意味はあるのか」と立ち止まった。

その後、28歳で長男を出産。夫の帰宅は深夜でワンオペ育児が続き、体力の限界から、2014年に退職した。

編集の仕事をやめる気はなかった。社会起業の翻訳書を編集した際、「良い事例を紹介することが社会を変える」とメディアの役割を説く一節に惹かれた。

「書籍に限らず、自分が望む社会を発信したい」と思うようになった。

最初の仕事は食品カタログの編集。「書籍以外の編集がとにかく楽しかった」。企業のオウンドメディアやアプリなど、媒体もテーマも次第に広がった。

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