AI時代にこそ"身体性"が必要な理由──堀江貴文はなぜミュージカルをやるのか?「どんなに辛い過去があっても、自分はワクワク生きるぞ」

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堀江貴文氏
ミュージカルの舞台に立つ堀江貴文氏(中央)(写真:筆者撮影)
堀江貴文氏主演のミュージカル「ブルーサンタクロース2025」が、12月10日に閉幕した。脚本を手がけたのは鈴木おさむ氏。家族愛はもちろん、「人生をいかにワクワク生きるか」を改めて問い直す内容で、SNS上では感動の声が多く投稿された。
なぜ、堀江氏はミュージカルをやるのか。料理や食を通してこれからの時代の生き方や未来を語った『僕が料理をする理由 AI時代を自由に生きる40の視点』を上梓した堀江貴文氏に、その背景を聞いた。

「当て書き」から始まった舞台人生

堀江氏が初めてミュージカルに出演したのは2010年。

当時、動画配信で圧倒的存在感を誇っていたニコニコ動画が“リアルの舞台”に進出するという初の試みとして、「ニコニコミュージカル」が企画された。

2.5次元ミュージカルの生みの親として知られる片岡義朗氏を招聘し、ニコニコ動画の有名人を起用した新しい形のミュージカルを作る——。その第1弾として当て書きされた作品が、堀江氏主演の「クリスマス・キャロル」だった。

「かなり実験的な試みだったが、脚本・音楽の完成度や共演者の力もあり、第一弾としては上々の成功を収めたのではないかと思う」(堀江氏)

ミュージカルのネット有料配信というビジネスモデルは定着しなかったものの、この挑戦は、のちのエンタメ×ネットの有料コンテンツの成功事例につながる土壌になったといえる。

それから15年。堀江氏のミュージカルは、内容をアップデートしながら続いてきた。

主催者でありながら、堀江氏は毎年主演も務める。セリフ量も年々増え、日々の他の業務で多忙な中、台詞を覚えるだけでもかなりハードだ。文字通り“身体に覚え込ませて”セリフを覚える日々。それでも続けるのは、単に舞台が好きだからではない。

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