サムスンを迎え撃つ半導体製造大手・台湾TSMC3つの作戦

半導体ウエハ製造の世界最大手、台湾積体電路(TSMC)の張忠謀会長は、韓国サムスンを撃退するため三つの作戦を用意している。サムスンはウエハ製造へ参入する予定だ。張会長はこの戦いに備え、何年も前から準備を進めてきた。メモリとパッケージングの強化、そして反サムスン連合の構築である。

春節(旧正月)前、張会長は機関投資家向け説明会の後、記者団と懇談していた。ある記者が、「張会長、あなたはサムスンが尊敬すべき競争相手だとおっしゃったが、そこでお聞きしたいのは……」と質問しかけると、それを遮るようにして答えた。「サムスンが『尊敬すべき』競争相手だとは言っていない。私が言ったのは『恐るべき』競争相手ということだ」。

この記者はその後2回、サムスンは尊敬すべき競争相手だという話を持ち出した。繰り返しの質問に張会長は不快そうに語った。

「私は何度も強調しているが、サムスンは恐るべき相手であって、決して尊敬すべき相手ではない。あなたはサムスンから派遣されてきたのかね」。この場面は、TSMCとサムスンが相容れない緊張関係にあることを存分に物語っている。

技術の強化と反サムスン連合で勝負

サムスンは消費者に近い川下分野から、電子部品、半導体などの川上へと業容を拡大し、攻勢をかけている。サムスンに対抗するための張会長の三つの作戦とは次のようなものである。

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