AIに「厳しくレビューして」と頼むのが、実は『一番の甘え』である理由

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それでも、せっかくもらった指摘を活かそうという姿勢をもつことで、その指摘が自身の経験知になります。

前述した例も、すべてその後の仕事が上手くいく転換点にもなっています。こういった個々の指摘は、自身が直接的に体験するからこそ、自分だけの経験知になっていきます。

プライドを捨て、修正の手間を惜しまない

指摘をもらいに行くことで心は少し重くなりますが、仕事の質は確かに高まっていくようになります。

指摘をもらいに行くことは難しいことです。プライドを捨てて指摘を受け入れなければいけないし、修正のための手間もかかります。

・これは自分で考えたアイデアだから壊されたくない
・ダメ出しされると自己否定されたような気持ちになる
・ここまで作ったのに、いまさら修正をするのは大変すぎる

そういった、「指摘を受け入れない理由」はたくさんあるものです。

でも、本質的には「その仕事が成果を生むかどうか」が最も重要なはずです。プライドを優先したことで成果が出なかったら、痛い目を見るのは自分です。

また、「いまさら修正するのは面倒」と思っていても、成果が出なければ無駄な努力になるので、そのほうが問題でしょう。成果が出れば、心の重さも、かけた手間も、全部報われるものです。

無駄なプライドを捨てて向き合い、「面倒すぎる」と思ってでも手間をかけることが、結局は自分のためになるものです。

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