"ちょっと贅沢"なシリーズも人気!チータラの「なとり」がおつまみで勝ち続けるワケ
工場内を見学していると、比較的新しい機器が多く導入されている印象を受けた。設備は随時更新が進められているという。
「当社グループでは設備面の強化を継続しており、2026年3月期には約14億円規模の設備投資を予定しています。「チーズ鱈」をはじめとするチーズ製品は近年増収傾向にあり、需要拡大に対応した生産体制の強化を進めています」
工場見学では、ほかにも、燻製チーズが加工されていく工程、シート状の「チーズ鱈」がカットされていく様子など、視覚的に楽しめるプロセスが続く。途中にはクイズや豆知識も挟まれ、飽きさせない工夫が施されている。
見学の最後には、「チーズ鱈」の食べ比べというお楽しみも。一度に複数の商品を比べる機会は、なかなかないため、風味や食感の違いがよくわかる。試食体験を通じて商品の違いを体感することで、商品理解が深まり、ブランド価値の再認識にもつながっている。
成長の“キモ”は設備投資と高付加価値化
「チーズ鱈」誕生から43年。それを支えるのは、単なる守りの姿勢ではなく、設備投資と高付加価値化に向けた継続的な挑戦が大きい。同社では高付加価値路線の強化やプロダクトミックスの改善を進め、定番を守るだけでなく、新しい味やコラボなど変化を取り入れながら成長を目指している。
「当社は2025年で創業88年を迎えています。それに合わせて “おつまみ” という新たなスローガンを掲げました。おつまみの可能性をもっと広げていきたい、という思いを込めたものです。実際、「チーズ鱈」はおつまみとしてだけでなく、おやつやアレンジレシピとしても楽しめます。こうした新しい魅力や用途を、これからも消費者の皆さまに届けていきたいと考えています」
原材料高騰や嗜好の多様化など外部環境が大きく変わるなかでも、同社は設備投資と商品価値の向上を重ね、定番ブランドを進化させてきた。“おつまみの先”を目指す同社の挑戦は、これからも続いていくだろう。
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