「もっと貰えたかも?」「開始年齢を間違えた…」年金で「大損する人」の"要注意ポイント"
注目してほしいのはこの表の「率」です。この率というのは総支給額に対してどのぐらいの手取りがあるかを計算したものです。
8万円の場合は93.1%、10万円は94.6%、12万円は95.5%、14万円は94.0%、16万円は92.7%、18万円は91.6%となっています。つまり支給額が低いのも高いのも効率が悪いのです。
この表では12万円が一番率が良い(=支給額に対する手取り額が高い)ということになります。
「月額12万円」がもっともコスパがよい理由
月額12万円(年額144万円)程度を受け取るのが、最もコスパがよさそうだということがおわかりいただけたと思います。であれば「受給開始の時期を調整し、月12万円前後になるように設計してはどうか」というのが私の提案です。
さらに、この金額には別のメリットもあります。65歳以上では、年収が155万円を超えると所得税や住民税が課税され、国民健康保険料も高額になるため、年収を155万円以下に抑えることは節約につながるのです。
では年金を12万円以内にするためにはどうすればいいでしょうか。
まず今の時点で年金がいくら受け取れるか調べましょう。年金額がわからないという人はねんきんネットか年金定期便で確認してください。その金額を元に、何年繰り下げる、または繰り上げればちょうどいいかを計算していきます。
12万円÷(受け取れる金額)をAとします。このAに100をかけます。これを100Aとします。次に100から100Aを引きます。それをBとします。このBを0.4で割ってください。すると何カ月繰り上げたらいいかがわかります。
たとえば受け取る金額が15万円の人の場合、12÷15=0.8です。0.8に100をかけると80。100-80は20です。20を0.4で割ると50で50カ月。
つまりこの場合は50カ月(4年と2カ月)繰り上げればいいという計算になります。ということは60~61歳ぐらいに受け取りを開始すれば12万円程度を受け取れるわけです。
A×100=100A
100-100A=B
B÷0.4=◯カ月


















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