急増する飲食店の《セルフオーダー》、「サイゼリヤはOK」「客のリソースにタダ乗り」の声も…あり・なし論争の前に考えるべき"根本的な問題"

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飲食店でのセルフオーダーは急増している。ホットペッパーグルメの調査によれば、2024年時点でセルフオーダーを経験した人の割合は57.1%で、2021年の26%から一気に増えた。

こうした広がりを背景に、前述したような批判がじわじわと広がっているのだろう。

客の“タダ働き”、メリットとデメリット

私自身、セルフオーダー式の店舗で食事をすることが多いが、注文までの流れは一見スムーズで、「店の負担を客が行っている」という意識は薄い。ただ、よく考えると、店員が担うプロセスが、気づかないうちに客に課されている。知らず知らずのうちに「働かされて」いるのだ。

しかも、注文作業だけでなく支払いまで客が行っているから「客のギガにタダ乗りしている」と疑問に思う気持ちもわからなくはない。

この背景には、デジタル技術の普及に加え、昨今の原材料費・人件費の高騰がある。店の舗運営コストをなるべく抑えるために、その導入が広がっているのだ。

もちろん、これらは消費者にとっても、ある程度のメリットがある。例えば、店員とのコミュニケーションをしなくてもいいし、決済の時間も短縮できる。LINE連携をすれば、自分の誕生月にクーポンをくれるようなサービスもある。

その意味で、セルフオーダーは良い面と悪い面の両方を持つ、諸刃の剣である。その利点が欠点を上回れば批判の声もなくなるのだろうが、現状では多くの人が欠点の方をより強く感じているのではないか。

セルフオーダーシステムの画面
多くの店舗がセルフオーダーを取り入れており、形態はさまざま(写真:筆者提供)
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