小野田紀美大臣も利用を公言 "痛くない・脱がない・触られない"従来の常識を覆す「無痛MRI乳がん検診」、受けてわかったその革新性

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技師の方がヘッドフォンを通して「あと5分です」などと残り時間を伝えてくれるので、不安がふくらむこともなく、約15分の撮影が終了した。

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別室では放射線技師がMRIを操作しつつ投影された画像に異常がないかチェック(編集部撮影)

筆者が以前マンモグラフィを受けたときは、短い時間とはいえ、ひねりつぶされるような痛みに耐えることが苦痛だったが、そのストレスがまったくないのが本当にラクだった。技師の人に胸を見せたり、触られることもなく、恥ずかしいと感じる瞬間もなし。特に事前準備が必要なく、受付から終了までトータルで約30分という所要時間も、忙しい女性にはうれしい。

検査から約1週間後、画像診断結果のレポートが自宅に送付された。専門の読影医による詳しい解説とA~Eまでの判定結果が記されており、納得感が大きい。利用者が気になるしこりや違和感がある場合、事前に伝えるとその部分の診断についても丁寧に回答してくれる。

撮影画像と診断結果がまとめられた報告書
後日、撮影画像と診断結果がまとめられた報告書が自宅に届く(筆者撮影)

マンモグラフィの痛みに耐えられず、倒れる人も…

着衣のまま、寝ているだけで検査終了という画期的な「無痛MRI乳がん検診」。この検査の出現によってストレスから解放された女性は多いと、開発した高原医師は話す。

「マンモグラフィで痛みを感じるかは個人差がありますが、中には痛みに耐えられず、倒れてしまう人もいるほど。痛いと伝えても『痛みに弱いんだよね、大丈夫だから』と悪気なく言葉をかけられて、傷ついたという話もよく聞きます。

痛みがネックとなって受けられない人がいるなら、『検査だから我慢しよう』というのではなく、そういう人も受けられる方法が世の中にあるべきだと思うんです」(高原医師、以下同)

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