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小野田紀美大臣も利用を公言 "痛くない・脱がない・触られない"従来の常識を覆す「無痛MRI乳がん検診」、受けてわかったその革新性

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ところが、2012年に転機が訪れる。高原医師の父親が「最近、体重が減って調子が悪い」と言うのでドゥイブス法で撮影したところ、ステージ4の大腸がんが発覚。リンパ節への転移もあり、治療の甲斐なく1年後には帰らぬ人となった。

「その時に、『ドゥイブス法を検診に取り入れていれば、父のがんも早期に見つかって助かったかもしれない』という大きな後悔に襲われました。この技術は健康な人にこそ使わなければと思うようになり、人間ドックに活用することを決めたのです」

さらに、罹患率の高い乳がんについても対策の必要があると考えた。全身撮影するドゥイブス法は8万~10万円の費用がかかるが、乳房の部分だけ撮影すれば4分の1の値段で行えることがわかり、改良を加えて2018年に無痛MRI乳がん検診を始めた。

乳がんは30~64歳の女性のがん死亡原因のトップだが、いたずらに恐れる必要はない。ステージ1の乳がんの10年生存率は90%以上であり、早期発見できれば治る確率が高いのだ。

「『見つかると乳房を切る手術をしなければいけないんでしょう? 怖いから検診に行かない』という方もいますが、今は治療法も進化しています。がんが小さければメスを入れずに、針でがんを死滅させる『凍結療法』や『ラジオ波焼灼療法』で手軽に治すことができます。早期発見が大切なのです」

「生涯をかけて無痛MRI乳がん検診の普及に努めたい」と高原医師(編集部撮影)

検診費用は「命のサブスク」と思って積み立てを

無痛MRI乳がん検診の費用はおよそ2万円と高いことがネックだが、高原医師は予防医療の観点で考えてほしいと話す。

「一度に払うと思うと高額ですが、税込み2万2000円を12カ月で割ると約1800円、24カ月なら約900円です。無痛MRI乳がん検診を毎年受けている利用者さんで、検診積み立てとして毎月2000円を貯金している方もいらっしゃいます。毎月の医療保険にプラスする形で備えておくのがおすすめです」

家計を見直してみると、本当に必要かわからないサブスクに毎月数千円ほど支払っているということはよくある。それなら予防医療にお金を使うほうが、将来のがん治療費を節約する意味でお得という考え方もできるだろう。

「無痛MRI乳がん検診費用の積み立てを『命のサブスク』ととらえてもらえれば」

「痛くない乳がん検診」と口コミで広がり、メディアで取り上げられたことで、2018年からの累計症例数は6万人に達した(2025年11月末時点)。その中でも初めて乳がん検診を受けたという人が、3分の1にのぼる。

「現在は全国90の病院で無痛MRI乳がん検診を受けることができます。まだ10県ほど未導入で、全都道府県への普及までもう少し」

今後、全国展開が実現できれば、自治体での費用助成が増えたり、保険会社からクーポンが発行されたりすることで、費用が安くすむ可能性も高まるだろう。

「このまま浸透して20年もたてば、初めての乳がん検診が痛くなかったという人がどんどん増えて、『無痛MRI乳がん検診』が普通になっていくはず。開発者としては、そこまで見届けたいと思っています」

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