英語が得意だった私が「トイレ」で大恥をかいたまさかの事態 「bathroom」「restroom」「toilet」の違いは"画像検索"してみるとよくわかる

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つかめ!英語ダマン 英会話で世界にとびだせ!編
文字や訳語だけに頼らない視覚的な学習は、理解のスピードと定着率を確実に高めてくれる(写真:kotoru/PIXTA)
英語学習が「単語の丸暗記」や「フレーズの詰め込み」で終わってしまうのはなぜか。その背景には「場面やニュアンスがイメージできない」という壁が潜んでいる。そこで注目されているのが、視覚(画像・イラスト・マンガ)を活用する“ビジュアル学習”の手法だ。
このアプローチは国内でも書籍としてヒットを生んでいる。さらに英語教育熱の高い韓国では「マンガ×英語教材」が大きな潮流となり、その韓国で話題になった『つかめ!英語ダマン 英会話で世界にとびだせ!編』の日本語版も出た。いったいなぜ、ビジュアルが理解を加速させるのだろうか。そして韓国発の教材が支持を集める理由は何なのか。
後編:『文字だけ英語学習「見る」を入れると劇的に変わる

英語本を拾い読みした過去

はじめに断っておかねばならないが、筆者はフランス語の翻訳者である。そのような人間がなぜ英語の学習について語るのかと感じた読者もいるかもしれないが、どうか少し話を聞いてほしい。

筆者は横須賀で生まれ育った。米軍基地のある港湾都市である。子ども時代、街ですれ違う外国人はたいていアメリカ人であり、聞こえてくる外国語といえば英語(アメリカ英語)であった。

自宅のラジオから流れてくるFEN(極東放送網、1997年にAFNに統合)を聴いていると、行ったこともない英語の世界に不思議な懐かしさと心地のよさ、憧れの入り混じった気持ちを覚えたものである。近い将来、英語は母語である日本語と同様に「わたしの言語」になる。そう信じて疑っていなかった。

小学校低学年の頃には、自宅に大量にあった(親が買い求め積読していた)英語本を拾い読みし、「ホワッツユアネーム?」などと言っては親戚や近所の大人たちから「英語?すごいのねえ」と口先だけの褒め言葉を得て気分をよくしていた。

自分の部屋を与えられると、ラジオでJ-WAVEを聴くようになり、英語と日本語を自在に操るナビゲーターたちにうっとりし、洋楽を熱心に聴くようになった。中学に上がって英語の授業が始まると、件の英語本を読みかじった記憶と、もしかすると「落書き」のおかげで成績はよかった。この落書きについては、後編で改めて触れたいと思う。高校でも英語の成績は相変わらず悪くはなかった。

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