最近では、10兆円規模の「大学ファンド」の運用益によって選ばれた少数の大学を支援する「国際卓越研究大学制度」のスタートが記憶に新しい。年間数百億円、最長25年という支援規模などから「異次元の支援策」として話題になった。東北大学が24年11月に第1号として認定され、現在は第2期の候補校の選定が進んでいる。
だが、そうした手厚い支援策の対象となるのはたいてい、元々研究環境や体制が充実していて高評価を得やすい、旧帝大を中心とする大規模研究大学だ。
その一方で、中小規模の大学への支出は減少していった。地域の中核大学の支援策もあるにはあるが、予算規模が小さい。大規模大学は外部の大型の競争資金も獲得しやすいので、大学間の格差は広がるばかりだ。
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