ホンダの反転攻勢占う「フィット」が大変身

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ホンダの反転攻勢占う「フィット」が大変身

ホンダを代表する小型車「フィット」。今、同車を舞台に、転注(部品の発注先を変えること)が次々と起きている。

あるサプライヤー(部品会社)は2012年に入り、フィット向けの部品を新規に受注した。といってもむろん現行車のことではない。次期モデル向けの話だ。同社では従来もホンダとの取引はあったが、グローバルモデルの受注は今回が初めて。「すべてを変えるというホンダの意思表示だろう」(同社首脳)。

言うまでもなくフィットは「シビック」「アコード」と並び、ホンダの屋台骨を支えるグローバルカー。01年の登場以来、累計販売台数は400万台を超える(図)。初代フィットの生みの親で現在は小型車を統括する松本宜之執行役員は、「小さいが必要十分な走りと空間。コンパクトカーの新しい基準を作った」と胸を張る。10年10月に追加したハイブリッド車も人気化、伊東孝紳社長をして「担当者に足を向けて寝られない」と言わしめた車だ。

 

現行モデルは2代目。サイクルからいえば、13~14年がモデルチェンジ時期になる。3代目フィットは商品内容がほぼ固まり、現状は立ち上げ準備が始まる段階にある。

フィットは約115カ国で販売され、欧州とアジアでは「ジャズ」の名が付いている。ただ約4割は日本での販売が占めているのが実態。「現行フィットは事業構造から来る限界があった」(松本執行役員)。フィットに限らず、ホンダが日本から米国に輸出するかぎり、円高の影響をまともに受ける。開発もすべて日本で行われるから、スペックは先進国仕様。結果として新興国では、どうしても高価格になる。

11年はタイ洪水、米国でのシビック・バッシングなど、元気のなかったホンダ。フィットは明日の反転攻勢を占う、大事な試金石となる。

 

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