「人は離れていくのが自然」ーー。韓国ネット書店ブックオブザイヤーを獲得した76歳主婦が達観、人生後半は"軽やかな"人間関係がオススメ
だから元気いっぱいで、忙しいと悲鳴を上げながらも親睦会に参加し、そうやって生きているうちはまだ若いという証拠だ。
なかなか壊れることなく長く続いているのは女子高の同窓会だ。必ずしも全員が参加しなくても、こうした会合はそう簡単にはなくならず、どこの同窓会も粘り強く続けているようだ。きっと、基盤がしっかりしているからだろう。
若い頃は同窓会に行くのに気乗りしないことがあるかもしれない。
どこか自慢大会みたいに感じられることもあるし、よくない面もなきにしもあらずだが、年をとってから地元で開かれる同窓会に参加すると、人生の半ばで出会った人たちとの集まりよりも強い絆が感じられ、同級生がこんなに大勢集まれることに感謝の気持ちがわいてくる。
友とのおしゃべりをたっぷりと
同級生が定年退職すると、近くに住んでいる何人かで近郊の山へ行くようになった。毎週水曜日に会って少し歩き、ベンチに座ってしこたまおしゃべりしたらランチを食べて帰ってくるのだが、人数が増えて今では8人になった。
それももう15年以上になる。60代の時はたくさん歩き、毎週別の山に行っていたけれど、70代半ばを超えると足が痛いという友達も出てきた。
どこへ行ったって同じだしねと目的地を1つに絞った結果、聖知谷(ソンジゴク)が一番マシだということになった。今では悩むことなく聖知谷に行って少し歩き、おしゃべりだけはたっぷりして帰ってくる。
この集まりの名前は最初、晋州女子高校の卒業生が水曜日に集まって盛大に饌チャン〔ごちそう〕をいただくという意味で「晋水盛饌(チンスソンチャン)」だったが、いつの間にか「聖知谷チーム」になってしまった。
それでも、こんな集まりがあるおかげで、一人になった老年生活も心強い。
真冬には野外でおしゃべりするのも寒いので、レストランでランチを食べ、カフェでコーヒーを飲む。こうしてみると、私たちの世代も若い人みたいにケーキの食べられるカフェで時間を過ごすのが一種のライフスタイルになっているのだなと思う。だから、バリスタになりたいという若者があんなにも多いのかなと思ったり。
最近は、少し郊外へ行くと、景色のいいところにカフェがたくさんできている。そういうのも私たちみたいな需要があるからなのかもしれない。
以前は、一緒に食事をする時は誰かの家に集まったりもしていたが、今は誰も自分の家を提供したがらなくなった。そういう時代なのだ。


















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