「これ以上給料上がらないし、頑張らなくていいか」→そんな《働かないおじさん》はなぜ生まれてしまうのか?"データ"からひもとく
またチーム内の心理的安全性を高めることも上司の重要な役割である。チャレンジがたとえうまくいかなかったとしても、チャレンジ自体を賞賛し、再チャレンジできる環境を整備する。
安心してチャレンジしようと思える組織風土を築くことが、ミドルシニアの小さな挑戦を促し、プロアクティブスコアを向上させるカギとなるのだ。
ミドルシニア期が人生の岐路になりうる
長年培った習慣や思考パターンを変えることには、相当なエネルギーが必要だが、その挑戦は今後の人生をより豊かにする可能性を秘めている。
重要なのは、年齢を言い訳にしないことだ。図表2が示すように、プロアクティブスコアは60代に向けて再び上昇する傾向がある。ミドルシニア期をどう過ごすかが今後の人生の分岐点となる。
人生100年時代において、ミドルシニア期はキャリアの終盤ではなく、新たなステージの始まりである。今こそ、自身のキャリアを守り、育むため、プロアクティブ行動を実践し、自らのキャリアの未来を拓く一歩を踏み出す時である。
最初は小さな歩みでも、きっと大きな変化への第一歩となるはずだ。
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